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お腹の調子を整えて、これから一年を元気に過ごす! 健康祈願におすすめの【薬膳粥レシピ3選】

CREA WEB / 2025年1月9日 11時0分

 新しい年を迎え、未来への希望や期待が膨らむ時期ですね。今年こそは、健康的な生活を送りたいと思っている方も多いことでしょう。年初めは、健康を意識した生活をスタートさせる絶好の機会です。そこで今回は国際中医薬膳師のさとうあいさんに、お腹を温め、胃腸の調子を整える薬膳粥3選を伺いました。


免疫力をアップして疲れも癒す、年明けにぴったりの薬膳粥

 一年を元気に過ごすためには、心と体のバランスが大切です。どんな願いも、健康があってこそ実現できるもの。そのためには、日々の生活で、心身のケアをしていくことが大切です。

 薬膳粥は、お腹の調子を整えながら、栄養をしっかり摂取できる健康料理です。温かいお粥は、心をほっとさせ、体を内側から温めてくれます。さらに、免疫力を高めたり、疲れを癒す効果が期待できるので、お正月疲れの出やすい新年にぴったりのメニューですよ。

 この時期は、特に体が冷えやすくなり、免疫力も低下しやすいため、体調を崩す方も少なくありません。体を温めて、一年をより良く健康に過ごすために、薬膳粥を取り入れてみてはいかがでしょうか。

◆長芋と鶏肉のお粥


長芋は消化を助け、体の潤いを保つのに効果的。

 寒い季節の疲労回復、免疫力アップの効果が期待できる薬膳粥レシピです。また、高熱が出た後の回復食にもおすすめできる一品です。

 長芋は消化を助け、滋養強壮に優れている食材です。身体の潤いを保つため、乾燥した時期や体力が落ちているときは、特におすすめです。薬膳では、山薬(さんやく)と呼ばれ、漢方薬の材料としても用いられる食材です。

 良質なタンパク質源で体力を高めてくれる鶏肉は、体を内側から温め、血行を促進してくれます。冷えによる体の不調症状を感じているときに、取り入れるといいでしょう。

 体のエネルギーを補ってくれる干し椎茸は、胃腸の働きをよくする効果もあります。干し椎茸を戻す際には、冷蔵庫などでゆっくり戻すとより美味しく風味豊かになります。乾物なので、ストックしておけるのも嬉しいですね。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・ご飯:2膳分
・長芋:100g
・鶏ささみ:2本
・干し椎茸:3枚
・だし昆布:1枚
・塩:適量

●作り方

(1)鶏ささみは、筋を取り除いてそぎ切りにします。干し椎茸は水で戻し粗く刻みます。長芋は皮を剥いて角切りにします。


鶏ささみは筋を除いてそぎ切りに。干し椎茸は水で戻して粗く刻み、長芋は皮を剥いて角切りに。

(2)昆布はハサミで細かく切ります。


昆布はハサミで細かく切る。

(3)鍋にご飯、(2)の昆布、水300mlを入れ、弱火で加熱します。


鍋にご飯、(2)の昆布、水300mlを入れ、弱火で加熱する。

(4)昆布がやわらかくなってきたら、(1)の鶏ささみ、干し椎茸を入れます。


昆布がやわらかくなってきたら、(1)の鶏ささみ、干し椎茸を加える。

(5)鶏ささみに火が入ったら、長芋を入れてさらに煮込みます。


鶏ささみの色が変わり火が入ったら、長芋を加えてさらに煮込む。

(6)長芋がやわらかくなったら塩で味を調え、器に盛り付けます。お好みでセリを飾り、完成です。


長芋がやわらかくなったら塩で味を調え、器に盛る。好みでセリを飾り完成。

◆海老ニラ玉粥


海老もニラも舞茸も、体を温める食材。

 海老の旨味と香り豊かなニラ、そして舞茸の食感が組み合わさった薬膳粥レシピです。使用した全ての材料が、身体を冷やさない性質を持つ食材で仕上げました。

 心身を癒す食事として、ぴったりの温かいお粥は、身体の内側から温め、栄養をしっかりと補給できる一品です。

 こちらのお粥の薬膳効果は、「腎」という場所を補って免疫力を高めてくれることです。腎は、体の健康を支えるために大切な役割を果たしています。35歳以降の方は、歳を重ねていくごとに弱っていく場所でもあるので、健康的な体を目指したい方は日頃からケアできるといいでしょう。冬は冷えにより、腎が弱くなりやすいシーズンで、腰痛や下半身のだるさ、冷え性などの症状として現れます。

 海老やニラは腎のエネルギーアップに効果的な食材です。症状が出る前から、コツコツ補っておけるといいですね。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・ご飯:2膳分
・海老:6匹
・白菜:100g
・ニラ:1束
・舞茸:30g
・卵:1枚
・塩:適量

●作り方

(1)白菜、舞茸は食べやすい大きさに切ります。ニラは2cm長さほどのざく切りにします。


白菜、舞茸は食べやすい大きさに切る。ニラは2cm長さに切る。

(2)鍋にご飯、洗った海老、(1)の白菜、舞茸、水300mlを入れて加熱します。


鍋にご飯、洗った海老、(1)の白菜、舞茸、水300mlを入れて加熱する。

(3)白菜がやわらかくなってきたら、(1)のニラを入れます。


白菜がやわらかくなったら(1)のニラを入れる。

(4)全体を混ぜて塩で味を整え、中央をくぼませて、卵を割り入れます。


全体を混ぜて塩で味を調え、中央をくぼませて卵を割り入れる。

(5)卵をくずしながら、器に取り分けて完成です。


卵をくずしながら器に取り分けて完成。

◆蕪としらすの麹粥


蕪は消化を促進する効果もある。

 優しい味わいで食材それぞれの旨味が引き立ち、体をじんわりと温めながら、免疫力を高めるための栄養がたっぷり詰まったお粥です。

 蕪は、健康維持に大切な臓器の力の底上げをしてくれる食材です。消化を促進する効果もあるので、お正月の食べ過ぎなどでお腹が重い時にもおすすめです。塩麹や生姜と共に体を温め、冷えによる痛みを緩和してくれるため、風邪を引きやすい季節に選びたい食材のひとつです。

●材料(4人前)


材料はこちら。

・ご飯:2膳分
・蕪:小2個
・蕪の葉:100g
・しらす:30g
・生姜:1片
・塩麹:小さじ1

●作り方

(1)蕪は皮をむいて角切りにします。蕪の葉は細かく刻みます。生姜は皮付きのまま千切りにします。


蕪は皮を剥いて角切りにし、蕪の葉は細かく刻む。生姜は皮付きのまま千切りにする。

(2)鍋にご飯、(1)の生姜、水300ml、塩麹を入れ加熱します。


鍋にご飯、(1)の生姜、水300ml、塩麴を入れ加熱する。

(3)ご飯がやわらかくなってきたら、(1)の蕪を入れます。


ご飯がやわらかくなってきたら、(1)の蕪(実)を加える。

(4)蕪に火が通ったら、仕上げに(1)蕪の葉を入れ蓋をして火を通します。


蕪に火が通ったら、仕上げに(1)の蕪の葉を入れて蓋をし、加熱する。

(5)しらすを上に飾って完成です。


しらすを飾って完成。

日々の食事を大切にして、健康で充実した一年に

 健康を意識した食事を取り入れることで、充実した一年を過ごすための基盤を作ることができます。日々の食事を大切にして、心身ともに元気な状態を目指しましょう。

 また、体の状態は、心の状態と大きく関係すると薬膳では考えられています。鬱々とした気分になったり、消極的な気持ちや、イライラが抑えられない時には食事のケアを心がけてみてはいかがでしょうか。

 今回の薬膳レシピを通じて健康を祈り、一年を元気にお過ごしいただけましたら嬉しいです。


さとうあい

宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。

文・撮影=さとうあい

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