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「ファンの人にも燃料をモチーフにした名前で呼び掛けたい」タイBLドラマ「Live in Love」出演ハーツ・チンダナイがインドで過ごした学生時代

CREA WEB / 2025年1月23日 11時0分

 タイのBLドラマ「Live in Love The Series」で、音楽好きの学生Kla(クラ)を演じる、ハーツ・チンダナイが来日。「Live in Love」の日本配信に先駆けて、出演者3名によるファンクラブサイトの2025年1月23日のローンチも決定した。語学堪能で日本のバラエティにも興味津々な彼に、将来の夢などを聞いた。



ハーツ・チンダナイさん。

――HEARTH(ハーツ)という名前の由来を教えていただけますか? 暖炉という意味だと思いますが。

 最初は両親がニックニームとして、僕のことをハート(HEART)と呼んでいました。HEARTは心ですが、愛=LOVEという意味でつけてくれたそうです。その後、自分でニックネームに意味を込めるため、もう少しおしゃれな感じに暖炉(HEARTH)という意味もかけ合わせました。暖炉も暖かく、人の心を温めてくれるという意味とかけています。炎のように熱いエネルギー、心に情熱を持っているという意味もかけているんです。

 実は僕がマネジメントするスタジオも“スタジオ オン ファイヤー”という名前です。ファンクラブの名前にも、“ハーツの燃料”という意味をこめたいなと思っています。ファンの人にも燃料をモチーフにした名前で呼び掛けたいですね。例えばあなたは“ロウソク”だよ! とか、“マッチ”や“ライター”など、火に関係する名前をつけてみたいです。

――大学では経営学部でマーケティングを勉強していたそうですが、俳優になった経緯を教えてください。

 僕はミュージカル・シアターが好きで、それがきっかけで俳優になりたいと思いました。自分の気持やメッセージを観客に伝えていきたいと思ったからです。実際に俳優を目指そうと思ったのは、大学を卒業してから。マーケティングの仕事にも就きたいと思いましたが、同じくらい俳優になりたい気持ちが強くなり、特に「演技をしたい!」という気持ちが強くありましたね。機会があればすぐにやりたいと思っていました。


ハーツ・チンダナイさん。

――すぐに俳優になれたのですか?

 俳優になりたいと思ってからは、たくさん努力をしました。機会を得るために約6カ月間ひたすらオーディションを受け続けました。当時はこんなにうまくいくとは僕自身も思っていませんでしたよ。

――主演ドラマ「Live in Love The Series」の撮影の思い出を教えて下さい。

「Live in Love」の思い出はたくさんあります。撮影の大部分に参加しましたから。僕自身、エグゼクティブ・プロデューサーでもあったので、さまざまなコンテンツ制作にも参加しました。中でも一番思い出に残っていることは、プーケットでの撮影です。

 エピソード4では船の上に乗っての撮影があったのですが、サンセットがとても印象的でした。空や海がとてもきれいで、本当に映画のワンシーンのような雰囲気でした。撮影チームの全員と、とても印象的な忘れられない時間を過ごすことが出来ました。あのときみんなで見た景色は最高の思い出です。

 正直なところ、プーケットでの毎日は雨が降って、台風などで天気には恵まれませんでした。しかしなんと、その船での撮影の日だけは奇跡的に快晴だったんです。

僕の方がクラよりも、自分の夢を理解するのが遅かった

――私もプーケットには一度だけ行ったことがあります。もう20年前くらいですが、とても素敵な島でした。

 そうですか! 20年前のプーケットとは、今はだいぶ変わったと思いますよ。また機会があればぜひ遊びに来てくださいね。


ハーツ・チンダナイさん。

――ハーツさんが「LIVE in LOVE」で演じた学生のクラはちょっとクールな役でしたが、実際の大学生時代の自分を振り返るとどんな学生だったんでしょう?

 クラは、当時の自分とそっくりだと思います。びっくりしましたね。特に夢のために一生懸命に挑戦していくところが、僕とクラはよく似ていると思いました。少し違うところは、自分自身のキャラクターや、やりたい事を理解したタイミング。

 クラのは大学時代にもう将来の夢を見つけていましたが、自分は大学を卒業した後に夢や、自分がどうなりたいのか、がわかったんです。僕の方がクラよりも、自分の夢を理解するのが遅かったんですね。

――ハーツさん自身は明るいキャラクターですか? それともクラのように、人前ではややクールな部分がありますか?

 僕は本当は愉快な人ですよ。そのほうが楽しいですし。でもそんなに親しくない人には少し人見知りをしてしまいますね。

――音楽をやっていたそうですが、今もやっていますか?

 2年前にバンドのプロジェクトがあり、キーボードを担当しました。もう今ではそのバンドはないのですが、音楽は好きです。「Live in love」では5曲、音楽チームとコラボして楽曲制作をしました。自分一人での曲作りも挑戦したかったのですが、撮影もあったので、そこまでは残念ながら時間がありませんでした。

 今後も、演技だけでなく、映画やドラマシリーズを制作したいし、良い作品や良い芸術を生み出せるようになりたいですね。

高校のときにはインドで4年間勉強

――どんなジャンルやアーティストが好きですか?

 僕は表現することや人とコミュニケーションをとるのが好きなので、ミュージカルが大好きです。特に好きな作品は「ミス・サイゴン」ですね。そして、「オペラ座の怪人」などで知られる作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーも好きです。あとはアラン・メンケンも好きですね。「美女と野獣」や「リトル・マーメイド」、「アラジン」など、ほんとに彼が大好きです。

 実は将来、ミュージカルの製作にも挑戦してみたいんです。大学で音楽について専門的に学んでいた訳ではないですが、今でもいろんな友達や作曲家から学んでいますし、高校のときにはインドで4年間勉強していて、専攻は音楽だったんです。

――インドで音楽を学ぶ、というのはどういう経緯で?

 僕は高校時代はイギリス系のインターナショナル・スクールに通っていたんですが、そこがインドにも学校があり、興味が湧いたんです。


ハーツ・チンダナイさん。

――では英語も話せるんですね。

 はい。英語も話せますし、勉強をしたので中国語も話せますよ。

――すごい! 世界をめざして国際的に仕事をしたいということですか?

 そうですね。大学もインターナショナル・カレッジという、全部英語で授業を行うカレッジに通っていたんです。

――ハーツさんの地元はどこですか? おすすめの場所があれば教えてください。

 ウボンラチャタニーというタイの東北地方にある町が地元です。ノーン・パーポン寺というとても有名なお寺があって、すごく静かな良いところです。なにか考えごとがある時に、瞑想や自分と向き合う時間を得られます。毎回お寺に訪れると静粛を感じますよ。バンコクと比べるとウボンラチャタニーは静かで、自然豊かで落ち着いた場所ですね。

――ところで、今回日本に来るのは初めてですか?

 いいえ、僕は日本が大好きなので、友達と3、4回は遊びに来ています。でも仕事で来るのは今回が初めてですね。

――今回日本でやってみたいことはありますか?

 以前、観光で来たときは京都や大阪に遊びに行きましたが、できたら北海道とか北の方に行ってみたいですね。でも今回は仕事で来ているので、俳優としての仕事に繋がるようなこともしていきたいです。

武井壮さんのYoutubeに出演

――武井壮さんのYoutubeに出演されているのを拝見しましたが、今後は日本の作品にも出てみたいということですか?

 はい、日本のエンタメ業界へ進出したいですね。タイの人は日本が大好きで、日本のPOPカルチャーはタイのエンターテイメント産業に大きな影響を与えているんです。それは昔から、ずっと今まで続いていますね。僕は自分で製作もするので、自分が日本でドラマを撮るなら舞台はどこがいいか、といったことも考えています。


ハーツ・チンダナイさん。

――良いロケハンができると良いですね。では好きな日本の作品はありますか?

 僕はどちらかというと映画やドラマより、日本のアニメや漫画、バラエティ番組が好きでよく観ていました。「TVチャンピオン」が特に好きですね。あとは「天才!志村どうぶつ園」も好きでよく観ていました。タイにはずっと日本の番組が流れているテレビチャンネルがあるんです。最近では「ホンマでっか!?TV」も好きですよ。

 日本のテレビ番組は新しいものが多くて、とてもクリエイティブなものが多いと思います。あと、日本の映画は愛をテーマにした、心を動かす深い意味があるものが多い。アニメの『君の名は』が大好きなんです。あと、ジブリ作品が大好きです。ジブリはミュージカルに近い感じもあり、久石譲さんが作曲した音楽などが好きですね。僕はやはりミュージカルが大好きなので。

――ファンクラブを日本で立ち上げるにあたっての感想を教えていただきますか?

 実はタイでは俳優はオフィシャル・ウェブサイトがなく、SNSを通じてファンとの交流を行います。でも、今回はオフィシャル・ウェブサイトを通じてファンとの様々な交流を行える機会が得られましたので、とても嬉しく思います。

Hearth Chindanai(ハーツ・チンダナイ)

名前:HEARTH チンダナイ デチャワリークル ニックネーム:ハーツ
生年月日:1996年12月1日 血液型:AB型
体重/身長:72kg/189cm
学歴:マヒドン大学国際カレッジ、経営学部マーケティング学士
趣味:映画鑑賞、音楽鑑賞、舞台演劇鑑賞
座右の銘:「仕事は愛が形となったもの」

文=石津文子
写真=深野未季

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