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《横浜中華街》 “通”がえらぶ、肉まんの「隠れ名店3選」〈台湾職人の手包みや、高級店が手がけるバターが隠し味の贅沢肉まん…〉

CREA WEB / 2025年2月8日 11時0分


生地も肉餡も個性豊かな中華街の肉まん。

 あまたの名物で知られる食のワンダーランド・横浜中華街ですが、職人の技を込めた本格肉まんは外せない大名物。それだけに、街を歩けば肉まんを売っていない店はないほどの超激戦区!

 肉まんの有名店も数多く存在しますが、今回は、この高級店で肉まんを出していたんだ!?というものから、台湾出身の職人が手作りする店など、実は肉まんが名物なお店をクローズアップ。あの名店の味を、カジュアルに肉まんで味わって。


◆聘珍茶寮 横浜中華街店の「肉まん(大)」


聘珍茶寮 横浜中華街店の「肉まん(大)」600円(手前)。

 日本に現存する最古の中国料理店である「聘珍樓(ヘイチンロウ)」。かつては中華街の大通りに本店をかまえていましたが、残念ながら今はなくなってしまいました(現在は日比谷や大阪などに店舗があります)。創業の地である横浜ではもう食べられないの?と思いきや、実は売店は健在で、名店の味を持ち帰ることができます。

 売店は石川町駅から近い善隣門の隣に位置し、店頭のセイロからはおいしそうな湯気がホコホコと立ち上っています。「肉まん(大)」は、もちもちとしながらも歯切れのいい生地が独特。中華街に本店があった時代から代々受け継がれている天然酵母「老麺(ローミン)」を使って生地を発酵させているため、コシがありつつ、ふっくらもちもちの食感に仕上がるそう。



2階の「sario聘珍茶寮」でイートインしても。

 粗挽きの豚肉を使った肉餡には、シャキシャキのクワイに椎茸、タケノコなどが入っていて、食感も旨みも抜群。聘珍樓オリジナルのオイスターソースを使った、濃すぎず素材の滋味を引き出す品のいい味わいに、さすが高級店!とうなってしまいます。

 聘珍茶寮の2~3階にあるsario聘珍茶寮でイートインできるので、座ってゆっくり肉まんを食べることができます。寒すぎて外で食べたくないという時は、2階に行くのがベスト。窓際は善隣門を見下ろす最高のロケーションで、中国茶などと一緒にくつろげます。



左は「カスタードパンダ」、右は「あんパンダ」。

 肉まんではないのですが、つぶらな瞳にきゅんとするパンダの中華まんシリーズを発見。芸能人のファンもいるそうで、SNSで発信されてバズったという、こちらも実は隠れた名物。肉まんと同じ生地を使っているので、かわいいだけではなく、味のよさもおすみつき。大きいパンダはあんこ入りの「あんパンダ」、小さめのパンダは「カスタードパンダ」。2つを並べて、善隣門の前で映える写真を撮るのもおすすめです。

 贈り物にするなら「聘珍極上饅(2,376円)」に注目を。300gというビッグサイズで、ホタテ貝柱が丸ごと1個ごろっと入っているほか、海老やフカヒレ、中国ハムなど高級食材尽くし。さすがは聘珍樓、といった豪華な肉まんです。こちらは冷蔵でのみ販売で、地方発送もOK。

聘珍茶寮 横浜中華街店(ヘイチンサリョウ ヨコハマチュウカガイテン)


「聘珍茶寮 横浜中華街店」外観。月餅やオリジナルチョコレートも販売。

所在地 横浜市中区山下町143 1F売店
電話番号 045-663-5126
営業時間 11:00~20:00 土曜11:00~21:00
定休日 無休
アクセス JR石川町駅より徒歩5分
https://www.heichin.com

◆茂園 台湾美食の「肉まん」


茂園 台湾美食の「肉まん」400円。

 横浜中華街は昔から広東料理や上海料理のお店が多い街ですが、ここ数年は台湾料理店が続々とオープン。茂園 台湾美食も比較的新しいお店ですが、中華菓子・点心で人気の伊勢佐木町・茂園食品の系列で、職人のレベルが非常に高いことでも知られています。

 台湾カステラやパイナップルケーキなど、中華スイーツで注目されがちなお店ですが、実は店内で手作りしている点心も傑作揃い。肉まんの生地はじっくり時間をかけ、しっかり発酵させてから手包みで肉餡を包んでいます。1個1個の形やヒダの入り方が違うのは、手作りの証拠! 大量に作らず、必要な数だけ毎日製造しているというのも職人の誠実さを感じさせます。


熟練の職人の技を堪能。

 ほんのり甘い生地はふんわりもっちりした食感で、肉餡は粗挽きの国産豚肉に長ねぎ、タケノコとシンプルな組み合わせ。台湾醤油などで調味した肉餡はしっかりめの味わいで、厚みのある生地とのバランスが秀逸です。

 肉まんは冷蔵でのお持ち帰り(2個入り800円)が中心ですが、事前に電話をするか、15分待てばセイロで蒸し上げてくれるので、その場でアツアツを食べることができます。この、ふわもっちりな食感は電子レンジの温めでは出せないので、自宅にセイロがない人はお店で蒸してもらいましょう。店内で座って食べることもできますよ。


「台湾カステラ」ハーフ550円、ホール1,100円。

 種類豊富な中華スイーツもぜひ。大人気の「台湾カステラ」は毎朝焼き立てで、だいたい11時ごろから店頭に並びます。甘い香りもさることながら、ふわっふわな生地に思わず頬がゆるみます。月餅やパイナップルケーキも、すべて台湾出身の職人の手によるもの。本場の味が揃っています。

茂園 台湾美食(モエン タイワンビジョク)


「茂園 台湾美食」外観。店の手前が売店、奥が台湾料理店。

所在地 神奈川県横浜市中区山下町220
電話番号 045-663-0901
営業時間 9:30~20:30
定休日 火曜(不定休あり)
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://www.moensyokuhin.com

◆状元樓 横濱本店の「上海式角煮入り北島豚肉まん」


「上海式角煮入り北島豚肉まん」。持ち帰りのみ販売。

 ツヤのある生地、ふっくら上品に蒸し上がった美人な肉まんは、1955年創業の上海料理の老舗・状元樓の手によるもの。「上海式角煮入り北島豚肉まん」は、今冬にデビューしたばかりの話題の新作です!

 横浜中華街で毎年行われる「美食節」というフード・フェスティバルでは、その年のテーマを設けてグランプリを競う大会が行われています。2024年11月に開催された美食節のテーマは「極み肉まん」。その大賞に輝いたのが、この「上海式角煮入り北島豚肉まん」なのです。


角煮がゴロゴロ、リッチな肉餡!

 手に持つとずっしり、確かな重量感に胸がときめきます。生地を割ればごろりと大ぶりな角煮が顔を出し、みっちり詰まった肉餡から食欲をそそる香りが立ち上ります。状元樓は甘辛くじっくり煮込んだ角煮が名物のお店ですが、その老舗が誇る料理技術を活かし、北海道・余市のブランド豚「北島豚」を使って作ったという贅沢さ。


左:1階のエントランスで肉まんが選べる。右:「角煮入り北島豚肉まん」2個入り1,188円。

 老舗の技を駆使した角煮に、手包丁で刻んだ豚ひき肉をプラス。ローストした玉ねぎの甘さ、切り干し大根のシャリッとした食感と旨み、隠し味は北海道産バターと、何もかもが斬新! ふんわりしっとりしたほのかに甘い生地と甘辛い角煮の絶妙なハーモニーは、中華街を代表する名物になりそうな予感に満ちあふれています。

 食べ歩きはできませんが、状元樓 横濱本店ではお土産として1階で販売(冷凍での提供)。本店から徒歩1分ほどの系列店「パティシエール状元樓」でも購入でき、2階のカフェでは点心セットで味わうこともできます。

 新作の「上海式角煮入り北島豚肉まん」のほか、通常の肉まんは大・中・小と3つのサイズを揃えているので、そちらもぜひ味わってみてください。

状元樓 横濱本店(ジョウゲンロウ ヨコハマホンテン)


「状元樓 横濱本店」外観。オールド上海を意識したレトロな店構え。

所在地 神奈川県横浜市中区山下町191
電話番号 045-641-8888
営業時間 11:30~16:00、17:00~22:00 土・日曜・祝日11:30~22:00
定休日 無休
アクセス みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩5分
https://jogen.co.jp

文=嶺月香里
写真=鈴木七絵

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