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「国内団体はもはや死に体か」瀕死の日本総合格闘技界に乗り込んできた米UFCの功罪

日刊サイゾー / 2012年3月2日 8時0分

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 今月26日、アメリカの格闘技団体・UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の日本大会「UFC JAPAN」がさいたまスーパーアリーナで開催され、会場に集まった約2万人のファンを熱狂させた。

「同団体の最大の特徴は『オクタゴン』と呼ばれる八角形の金網で戦うルールで、リングでの戦いを見慣れた日本の格闘技ファンにとっては刺激的。1993年11月に第1回大会が開催され、今回で144回目の大会。日本では97年から00年に4回開催されているが、01年に運営会社が変わってからは初の大会となった。米国ではチケットが入手不可能な人気ぶりで、トップファイターのファイトマネーは1試合で1億円を超えるなど、これまでの格闘技団体とは規格外の規模に成長した」(格闘技ライター)

 同大会を後援したのは米国大使館・日刊スポーツ、そして大会を独占生中継したWOWOWで、「当初はチケットの売れ行きは伸びなかったようだが、大々的なプロモーションが功を奏し、ほぼ完売」(同)という盛況ぶり。しかし、同団体の人気が日本に根付くかどうかはかなり微妙だという。

「日本の格闘技界が一番盛り上がったのは、暴力団関係者との"黒い交際"を一部週刊誌にすっぱ抜かれ、現在のUFCを運営するズッファ社に買収され消滅したPRIDEの全盛期。PRIDEの消滅とともに日本の格闘技人気も衰退。負の相乗効果で、格闘技界で人気を二分していたK-1も資金繰りが悪化し、開催ができなくなってしまった。3月に前田日明のリングスが復活するものの、国内の総合格闘技はもはや死に体に近い」(格闘技団体関係者)

 そんな中、開催されたUFCの日本大会だったが、運営の不備が目立った点も多かったという。

「開場時には入場ゲート前に長蛇の列ができていて、開始予定時間の午前9時半になってもまだ会場の外に人があふれていた。ところが、米国での有料PPV放送が正午からで、その時間までに前座カードを終えなければいけないので、会場がガラガラのまま第1試合がスタート。試合中も売店やトイレには長蛇の列ができ、待っている間に1~2試合見逃したファンも少なくなかった」(観戦した格闘技団体関係者)

 おまけに、会場を訪れたファンはいまだに根強い"PRIDE幻想"を抱くファンが大半だったようだ。

「会場の声援が大きかったのは日本人では五味隆典、山本"KID"徳郁、外国人ではマーク・ハント、ランペイジ・ジャクソンでKID以外はPRIDEでスターになった選手。五味が勝ってマイクアピールした時とランペイジがPRIDEのテーマ曲で入場してきた時に場内のテンションが最高潮に達していた。その反面、メインのライト級タイトルマッチ、フランク・エドガーVSベンソン・ヘンダーソンは攻防のレベルが高いこともあったが、場内はシーンと静まり返り、ヘンダーソンの勝利に盛り上がっていたのはほとんど外国人。UFCを独占放送しているWOWOWの加入者は現在約250万人ほどだが、その中でUFC目当ての契約者はそんなに多くないはず。UFCに興味のないプロ格闘家も多いだけに、今回の日本大会を支えたのがPRIDE人気だったのは疑いようのない事実」(同)

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