「金鳥の夏、日本の夏」はもう古い? 業界を席巻する「家庭教師のトライ」のユニークCM

日刊サイゾー / 2012年8月12日 8時0分

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 真面目+メガネ+スーツ姿の男性「トライさん」が、ハイジと一緒に草原を歩いたり、ブランコに乗ったり......。やがてみんながアルムおんじの元へ駆け寄り、「おし~えて、おじい~さん~♪」という歌詞が流れると、おんじは一言。

「わしゃ~、無理」

 そして、ハイジの冷たい返事。

「知ってる」

 6月20日から放送されている、ミスマッチでシュールな世界観がおかしい「家庭教師のトライ」のCMが話題だ。

 それにしても、かつては"夏のユニークなCM"というと、「金鳥」が独走状態だったのに、いつの間にか近年は「家庭教師のトライ」が夏の面白CM王者として君臨してきている。

 昨年放送された、昭和の刑事ドラマ『特捜最前線』(テレビ朝日系)にアテレコをつけたCMのインパクトもまだ記憶に新しい。

 お母さんが涙を流し、絶叫するシリアスなシーンに合わせて「トライ」を連呼するものや、刑事が電話の相手に対して家庭教師を宣伝するものなどだ。

 本来、お堅いイメージの教育業界において、なぜこうした面白CMを? トライグループの宣伝部に聞いた。

「多くの方が勉強のことを考える時期は、年度始まりの春と、夏休みなんです。そのため、ちょうど夏頃にCMが替わるタイミングが多いんですが、CMの感じ方は人それぞれで、特に堅くとか、やわらかくとか思ってやっているわけではありません(笑)。弊社では『夏休みにそろそろ本格的に勉強を』と思っているお子さんや親御さんに、『トライと一緒に勉強を頑張ろう』というメッセージをきちんと届けようと、毎夏、制作に取り組んでいます」

 『アルプスの少女ハイジ』を今回起用した理由については、次のように話す。

「前回はAKB48だったんですが、とにかくインパクトが大きいので、それを超えるキャラクターを探すのは本当に大変でした。そこで、親御さんなど、広く世代を超えて愛されている名作であり、キャラクターとしてもインパクトがある『ハイジ』に着目しました。ちょうど『おしえて』という歌詞もあること、おんじにさまざまなことを教わり、ハイジが成長していくさまが描かれていることもあり、教育との親和性も非常に高いと判断しました」

 ちなみに、『特捜最前線』CMの前も、バカボンを使っていたり、「家庭教師のトライ」CMはここ6~7年ユニークなものが続いている。きっかけは「特にない」そうだが、「夏=金鳥」ではなく「夏=トライ」を意識していたりして?

「いやいや、全然意識していないです(笑)。夏といえば、確かに金鳥ですので、そうおっしゃっていただけるのは光栄ですが。今後もさまざまな方法で、メッセージをきちんとお届けしていければと思います」

 トライCMで、「次は何がくるんだろう?」と、ひそかに楽しみになっている人もいるはず。今後にも期待したい。

※画像は「家庭教師のトライ」公式サイトより


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