ターニングポイントは『ゲゲゲの女房』? NHK朝ドラ人気の秘訣に迫る!

日刊サイゾー / 2012年9月13日 8時0分

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 低視聴率作品が相次ぐ現在のドラマ界の中、NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)だけが、好調を維持する状況が続いている。

 2010年放送の『ゲゲゲの女房』(平均視聴率18.6%/最高視聴率23.6%)のヒットを皮切りに、『てっぱん』(平均17.2%/最高23.6%)、『おひさま』(平均18.8%/最高22.6%)、『カーネーション』(平均19.1%/最高25.0%)と、高視聴率作品を連発。現在放送中の『梅ちゃん先生』も、8月に24.9%という現時点での最高視聴率を記録し、9月上旬までの平均視聴率は21.9%という、近年では最高の高さとなっている。

 あるテレビ関係者が言う。

「『ゲゲゲの女房』より前の朝ドラは、平均で15%を切る状態がずっと続いていたこともあって、いったん"朝ドラ"という枠そのものを終了したほうがいいのでは、という動きもありました。『ゲゲゲ』のヒットで、一気に朝ドラが息を吹き返した感はありますね」

 のちに流行語大賞を獲得するなど、その年の社会現象になるほど話題作となった『ゲゲゲの女房』だが、実は初回と第1週の視聴率が、歴代最低のスタートだったことからも、『ゲゲゲ』以前・以後で状況が大きく変わったといえる。

「『ゲゲゲの女房』から、番組の放送時間を8時15分から8時スタートに変更したんですね。かなり冒険だったかと思いますが、その後も安定した視聴率が続いていることからも、『ゲゲゲ』の成功によって、作品の内容やクオリティ、出演者にかかわらず、8時から必ず朝ドラを見る視聴習慣の層が戻ってきた気がします」(同)

 現在、朝ドラの人気が安定している理由は、ほかにもあるのだろうか? 朝ドラ事情に詳しい編集者はこう言う。

「『ゲゲゲ』の成功で、その視聴習慣がついたことは確かですね。いつも時計代わりに朝ドラをつけておくという家庭は、昭和のころからのお茶の間での当たり前の光景でした。朝ドラの後の『あさイチ』とのセットで、人気を得てきたと思います」

 近年の成功の要因のひとつとして、2000年代の現代を舞台としたものが少ない(時間帯移動後は、『てっぱん』のみ現代)ことも挙げる。

「もともと朝ドラをよく見る層は、年配の人も多いですよね。そういった人たちが『ああ、そういえば街並みはこういう光景だったねぇ』とか『家の感じもこうだった』と、懐かしむこともできるのもまた、ウケている要素のひとつかと。低迷していた時期には、現代を舞台にした、若いコの自分探しみたいなものが多かったので、本来朝ドラを支えてきた層に、自分たちが見るドラマじゃないと思われたことも、苦戦が続いた原因のひとつじゃないかと思いますね」(同)

 もうひとつ、ルックス面の要素もあるかもしれないと指摘する。

「『梅ちゃん先生』の主役の堀北真希も、相手役の松坂桃李も、アクの少ない美形ですから、それだけで見ていて楽しいという人たちも、それなりにいるんですよ。『ゲゲゲ』も向井理が、"カッコよすぎる水木しげる"を演じたこともまた、人気につながったともいえます」

 ヒトケタを何度か記録し、視聴率低迷が続くNHKドラマのもうひとつの大きな柱である大河ドラマも、朝ドラのように復活する日は来るだろうか?


※画像は『ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1』(東映)


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