「ハリウッドの人気作でも1ケタ台」苦戦を強いられるテレビ映画放送枠はどうなる?

日刊サイゾー / 2012年12月5日 13時0分

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 今年の夏、1967年から45年にわたって続く長寿番組『日曜洋画劇場』が、10月の番組改編期に終了するというニュースが一部で流れた。もちろん同番組は現在も放送中なのだが、改編期のには、この枠にバラエティやドラマなどを変則的に投入していくというテレ朝の発表が、番組終了と勘違いをされたということのよう。

 確かにこの枠では、今年に入ってからは、『池上彰の学べるニュース』や『シルシルミシルさんデー』などの人気番組のスペシャル版をたびたび放送していて、この秋の改編での決定も、それらが高視聴率を獲得したことが理由だとされている。改編期の発表に際して、テレ朝の編成制作局長っは、

「他局もそうだが、洋画の安定的なラインアップの配置に苦労している。ここ数年の洋画の興行収入等の成績を見ていると、なかなか難しい」

と発言したのだが、各局地上波での映画放送は視聴率的に厳しい現状ということのようだ。『日曜洋画劇場』だけでなく、TBSが4月からスタートさせた『水曜プレミアシネマ』は、ハリウッドの人気作品を投入しても、視聴率1ケタにとどまることが多く、フジの『土曜プレミアム』の枠も、映画以外の特番が放送されることが多い。日テレの『金曜ロードSHOW!』だけは、何度やっても視聴率が20%を超え、裏番組に脅威を与えることから“ジブリ砲”と呼ばれることもあるジブリ作品を抱え、『ルパン』『コナン』『ヱヴァ』など、自社系列のアニメ作品も数多く放送、安定した視聴率を獲得している印象がある。しかし、4月に『金曜ロードショー』からタイトルをリニューアルし、定期的にスペシャルドラマなどを放送していく体制に変更されていたりもする。

 近年はDVDの低価格化や、ソフト化されるまでの期間の短さ、さらに配信の普及もあったりするため、これらの映画放送枠がよくウリにする「地上波初放送」や「ノーカット放送」といったもののヒキが弱くなっていることも考えられる。実際、テレビでの映画放送の現状は、厳しいものなのだろうか? ある放送作家はこうみる。

「ジブリなど一部を除くと、やはり全体的に厳しいですね。それは、近年の映画そのものの勢いがなくなってきていることとも、つながってくるのではないでしょうか」

 前出のテレ朝局長の発言もそうだが、映画業界の苦戦がそのままテレビの映画枠に跳ね返ってきている状態のようだ。

「ゴールデンでやるには、万人受けする作品というのが不可欠なのですが、ハリウッドの大作でも万人受けするものが減ってきていますからね。結果的に、何回もやったようなものをまたやったほうがまだいいということになるんです。それに、近年は3Dをウリにする映画が増えていることも、原因として考えられるかもしれません。わざわざしょぼくなってるテレビ放送版を見なくても、と思う人も多そうですね」(同)

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