影響力はバツグン!? “なんとなく見てしまう”『王様のブランチ』に出版業界が熱視線

日刊サイゾー / 2012年12月26日 11時0分

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 1996年から続いている長寿番組『王様のブランチ』(TBS系)。司会者や出演者は代わりつつも、もうずいぶん昔から変わらないスタイルでやっている。中には「とりたてて面白いわけでもないのに、なぜ長寿番組?」という疑問の声もある。裏番組には、これまた長寿番組の『ぶらり途中下車の旅』や『メレンゲの気持ち』(共に日本テレビ系)などがあり、いずれも休日昼間になんとなくテレビをつけている時間帯だということもあるだろう。

 それでも、視聴率7%程度というのは悪くないし、ずっと続いているのには理由がある気がする。いったい何が強みなのか。ランキングを盛り込んでいたり、ユルく見られる情報が多いことか。あるテレビ関係者は言う。

「『王様のブランチ』はもともと関東ローカルでスタートしていますが、BS-TBSで同時放送されていたことから、かつては全国で見られるようになっていました。でも、それも今年9月には打ち切りになっていますし、ロケVTRなどを見ても、経費が明らかに削減されているのがわかります。苦戦はしているはずですよ」

 また、司会の谷原章介、本仮屋ユイカ、はしのえみなど、「特別好きでなくとも、嫌いな人は少なく、なんとなく無難」な人選も、「なんとなく見てしまう」理由のひとつかもしれない。

 だが、「さほど面白くなく、大好きじゃないけど、なんとなく見てしまう」習慣とは別に、この番組に熱い視線を送っている人たちもいるという。それは、出版関係者だ。ある編集者は言う。

「今は本が本当に売れない時代で、自分の好みなどで本を選ぶのではなく、『売れているから、読んでみる』という人が圧倒的に多いんです。だから、『1位』だけがすごく売れて、そのほかはまったく売れないという状況が、以前にも増して起こってきています。そういった『売れているから読む』層にいちばん影響力があるのが、相変わらず『王様のブランチ』なんですよね」

 ブックレビューは、さまざまな媒体が行っている。だが、大手週刊誌等も含め、雑誌の書評欄から売り上げにつながるケースは、意外なほど少ないのだと同編集者は言う。

「また、ウェブのブックレビューも同じで、意外と売り上げにつながりません。アマゾンなど、ネットで本を買う人というのは、実は全体の売り上げの1割に満たないという出版社がほとんどなんです。そんな中、影響力が大きいのは、やっぱり大手新聞の書評。書店では新聞の書評コーナーの棚を設けているからです。また、テレビの効果は大きく、『王様のブランチ』での露出はどこの出版社も狙っているはずですよ」
 
 確かに、本だけでなく、お店などでも、「王様のブランチで紹介されました」の謳い文句はよく見かける。

 テレビの力が小さくなったといわれる昨今、番組そのものの注目度が高くないにもかかわらず、『王様のブランチ』ブランドは、まだまだ健在のようだ。


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