ハリウッドスターの自信作が目白押し! 2013年前半のイチオシ映画

日刊サイゾー / 2013年1月6日 16時0分

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 ハリウッドスターの自信作が目白押し! 大きな注目を集める、2013年前半イチオシの話題作3本をご紹介。

 まず1本目は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)の巨匠ロバート・ゼメキス監督と、2度のアカデミー賞を受賞を誇る名優デンゼル・ワシントン主演による『フライト』(2013年3月1日 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー)。フロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機が原因不明のエンジントラブルで急降下、ウィテカー機長(ワシントン)はとっさの判断で奇跡的な操縦をし、草原への不時着を果たす。結果的に多くの命を救い、ウィテカーは一躍時の人になるが、彼の血液中からアルコールが検出され、事態は一転、犯罪者扱いをされることに……。

 『キャスト・アウェイ』(01)を最後に、モーション・キャプチャー・アニメの世界に没頭し、実写映画の製作は実に12年ぶりとなった巨匠ゼメキス。そんな彼の新作は、ひとつの「フライト」をきっかけに、人生が大きく変わってしまったひとりの男の魂の漂流を描く極上の人間ドラマだ。デンゼル・ワシントンという稀代の名優が持つリアリティを最大限に利用して、人生の馬鹿馬鹿しさ、儚さ、素晴らしさを、ユーモアあふれる巧みなストーリーテリングで描き出している。ワシントンもゼメキスの期待に応え、英雄であり犯罪者という複雑かつリアルなキャラクターを見事に演じきった。自分にとっての人生とは一体なんなのかを、観客ひとりひとりに問いかける深く壮大な作品に仕上がっている。アクションもなければ、ジャンルも異なるが、現代を舞台にした『許されざる者』(92)という見方もできる、紛うことなき傑作だ。

 2本目は、トム・クルーズ主演の『アウトロー』(2月1日公開)。イギリスの小説家リー・チャイルドが生み出した人気キャラクター、元アメリカ陸軍捜査官ジャック・リーチャーの活躍を描く連作ミステリー小説の一編を映画化したハードボイルド・アクション。ピッツバーグ近郊で発生した無差別銃殺事件の容疑者として逮捕された元軍人バーから、名指しで助けを求められた一匹狼の流れ者リーチャー(クルーズ)は、事件を捜査するうちに、バーの無実を確信し、事件の裏にある大きな陰謀に挑むことになる。

 2011年『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』で復活を果たしたクルーズが、自らの新シリーズにすることを想定して製作した本作。今年50歳になったクルーズは、中年になったメル・ギブソンがB級犯罪映画『ペイバック』(99)で汚れ役に挑戦したように、同ジャンルでのダーティー・ヒーロー役に初めて挑んだ。2人のお手本は、もちろんクリント・イーストウッドの代表作『ダーティハリー』(72)で、この『アウトロー』も冒頭は『ダーティハリー』へのオマージュとなっている。本作の主人公リーチャーは、ハリー・キャラハンにならい、法律には目もくれず、自らの正義だけを信じて突き進む、武骨なイーサン・ハントといった印象。格好も革ジャケットにジーンズ、移動手段もグレイハウンド(長距離バス)と飾らない性格に好感が持てる。すっかり落ち着いたオヤジになってしまったが、本作はトム・クルーズというスーパースターがキャリアの折り返し地点に立ったことを告げる作品として記憶されることになりそうだ。シリーズ化は本作の成績如何だが、果たして……。

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