【逆襲のスター列伝】第2話「吉木りさ~さらけだすことで見えた光~」

日刊サイゾー / 2013年1月17日 13時0分

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過去に辛酸を舐めながらも自力で這い上がり、芸能界で光り輝くあの著名人の魅力を、心に茨を持つサラリーマンブロガー・真実一郎が斜め斬り!

 2004年のファーストDVD『恋』(ジャパンホームビデオ)で、分厚く巨大なパットを仕込んだ防弾チョッキのごとき水着で上半身をディフェンスした、少し翳のある地味で控えめな17歳。そんな少女が、後に極小紐ビキニがトレードマークのグラビア女王になろうとは、誰が予測できただろうか。

 吉木りさがグラビアアイドルとしてデビューした2004年当時は、旧イエローキャブ勢が築いた巨乳至上主義が、まだ強迫観念のようにグラビア界を支配していた。そんな中で、品乳(品のある乳)の持ち主である彼女は肩身の狭い思いをしたことだろう。

 『恋』の中では終始自信がなさそうに振る舞い、「水着になろっかな。じゃあ脱ぎまーす。いえーい」と、照れ隠しなのかセリフは淡々と棒読み。水着の面積は大きく表情も硬いので、これでは男たちの欲望のガマガエルは微動だにしない。彼女はグラビア界に居場所を作ることはできなかった。

 その後は、ドラマのゲスト出演や演歌デビューなどで散発的なメディア露出はあったものの、スポットの当たらない潜伏期間が長く続いてしまう。そうこうしているうちに、主戦場に選んだはずのグラビア界は、“乳さえデカければなんでもいい”という巨乳の粗製濫造を招いて衰退。時代の主役はグループアイドルへとシフトしていく。

 吉木が浮上する契機となったのは、2009年から放映された深夜番組『キャンパスナイトフジ』(フジテレビ系)へのレギュラー出演だった。多くの女子大生を集めたこの狂乱バラエティの中で、彼女は中心的メンバーのひとりとして注目を浴びることになる。しかしここでも、杉ありさや宮崎麗香といった、いかにもスクールカースト上層に君臨していそうな華のある面々に比べると、吉木はどこか一歩引いたポジションに身を置いているように見えたものだった。

 彼女は、最新の写真集『吉木りさ×妄撮』(講談社)の中で、こう告白している。

「小さい頃から声が高くて、小中学校はそれでイジメられてました」「進学校を目指している男女が多かった中学のピリピリした環境では、フワフワした私は浮いちゃって……。人づきあいがヘタだし、不器用だし、成績も悪いし、声も変だし、何言ってるかわかんないし……」

 リア充女子大生集団に囲まれる環境の中で、彼女は心の防弾チョッキを脱ぐことができなかったのかもしれない。

 しかし一方で、グラビア活動に反対していた両親の態度が軟化したこともあり、吉木は再び水着で誌面に登場するようになっていく。「ヤングマガジン」(講談社)や「ヤングジャンプ」(集英社)といったメジャー系青年漫画誌のグラビアはすでにAKB勢に占拠されてしまっていたため、彼女の主戦場は「ヤングアニマル」(白泉社)を中心とする非メジャー系漫画誌とDVDだった。

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