「染五郎の復帰公演でも空席が……」勘三郎、團十郎の相次ぐ逝去で暗雲漂う新・歌舞伎座のこけら落とし

日刊サイゾー / 2013年2月8日 9時0分

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 歌舞伎俳優・市川團十郎さんが3日夜、肺炎のため66歳で亡くなった。昨年12月には中村勘三郎さんも亡くなっており、歌舞伎界の中心的存在であった2人が相次いで亡くなっただけに、歌舞伎界やファンのショックは計り知れない。しかし、最もダメージを受けそうなのが、4月にこけら落とし公演を控えた新・歌舞伎座を運営する松竹だという。

「團十郎さんの死を受け、松竹の株価は下落傾向。松竹は新・歌舞伎座への建て替えで、年間25億円ほどの増益を見込んでいた。というのも、旧・歌舞伎座の最後の3カ月は連日満員だったので、一等席を割増料金にし、以来、一等席の相場が1万5,000円となり、そのうち2万円が相場になった。増益が見込めていたのは、ただ単に旧・歌舞伎座よりもチケット代を値上げし、公演回数を増やすため。4月のこけら落とし公演も1日3回公演で、一等席は2万円。ただし、目玉だった勘三郎さんも團十郎さんも出演しないので、スムーズに集客できるとは思えない」(演劇関係者)

 今月4日からは、東京・日生劇場で、昨年夏の公演中に大けがを負った市川染五郎の復帰公演である「二月大歌舞伎」が行われているが、チケットの売れ行きが不調で空席が目立つという、関係者も予期せぬ事態になってしまったようだ。

「染五郎ぐらいのランクの復帰公演となれば、歌舞伎ファンの“ご祝儀”的な意味合いもあり、公演前にはチケットが完売していてもおかしくないはず。ところが、日生劇場は歌舞伎には適していない劇場にもかかわらず、一等席が1万5,000円と高額なためか、土日の公演ですら安い二等席(6,500円)と三等席(3,000円)は完売しているのに一等席が売れ残っている。26日の千秋楽公演もいまだにチケットが売れ残っており、どうやら歌舞伎ファンが染五郎の公演に魅力を感じず、財布のヒモを固くしているようだ。染五郎と共に次世代の歌舞伎界の中心を担う存在で、團十郎さんの息子の市川海老蔵も、暴行事件以来人気が下降気味。ここ数年の歌舞伎界で際立った明るい話題といえば、俳優・香川照之が市川中車を襲名して歌舞伎デビューしたことだが、歌舞伎役者としてはまだまだ経験不足でファンの心をつかめていない」(演劇記者)

 どうやら、松竹がはじいたソロバンは歌舞伎ファンの心理をまったくつかめていなかったようで、今後はチケット値下げなど、集客の起爆剤となりうるファンサービスが求められている。

日刊サイゾー

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