「自宅で木刀を抱いて寝ていた」宍戸錠79歳、焼けた大邸宅での孤独な戦い

日刊サイゾー / 2013年2月10日 19時30分

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「俺は結構強いんだよ、男の一人や二人なんでもない」、と80歳を目前に控えた宍戸錠が凄んでみせた。自宅の全焼火事を受けて8日に日活調布撮影所で行われた緊急記者会見での一幕だ。

 世田谷区上祖師谷にあった宍戸の家が全焼したのは4日の18時頃。出火当時、外出していたため、宍戸本人は無事だったが、翌日行われた実況検分の際に、宍戸が報道陣に「放火の可能性がある」と発言して、火事への注目度が一気に高まっていた。

 宍戸が火事を放火だと断定した背景には、ここ数カ月、宍戸を悩ませ続けた自宅への不法侵入者の存在があった。「昨年の12月頃からかな、(家の敷地内を)ときどき、誰かが歩いている気がするようになったんだ。今年に入ってからも2~3回あったかな。懐中電灯を手に表に出るんだけど、逃げ足が速いのか、出ると誰もいない。何度か出てみたが空振りばっか。でも、狙ってるやつが絶対いるんだって思うようになった」と宍戸はこの件を振り返る。

 元女優でエッセイストだった游子婦人を3年前に亡くし、さらに翌年、番犬として可愛がっていた愛犬「サダムフセイン子」も亡くして、約150坪、3階建ての大邸宅に一人で暮らすようになっていた。「新しい奥さんをもらう気もないし、お手伝いさんもいない。一人でいいやってことで、自宅の台所に一人で寝るようになっていたんだ。掃除もしないから、家中埃だらけでね」と宍戸。だが、その目は笑ってはいない。その後、不法侵入者の存在で、静かな暮らしは一変、懐中電灯と木刀をベットに持ち込んで眠るようになっていたのだ。「泥棒が入ってきたら、あっという間にやってやるという気持ちだった。すぐ起きれるように、睡眠薬も飲まなくなっていた」と宍戸は強い口調で話した。

 日活時代からのアルバムや思い出の品、夫人の遺品など、自宅にあったものは、ほとんど焼けてしまった。その中にはかつて頬に入れていた詰め物を保存した瓶なども含まれていたという。金庫は幸いにも無事で、中に入っていた現金などは回収できたが、燃えカスが見つからず、火災の前に持ち出されたのではと思う品も幾つかあり、これがますます宍戸を不安にさせた。

 「アルマーニのコートとか、燃えてもどっか残るはずなのにない。空き巣かなってね。焼ける前に持ち出された気がするんだよ。警察にももちろんそれは言ったんだけどね」と宍戸。

 だが、火事の翌日行われた8時間の実況検分の結果、警察は放火の可能性を否定し、出火の原因を結局「原因不明」と宍戸に伝えた。

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