ファンタジー要素がネックに? 『泣くな、はらちゃん』熱狂的ファンが多いのに低視聴率なワケ 

日刊サイゾー / 2013年2月20日 13時0分

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 「今クール最高のドラマ」「笑えて、泣ける」「ほっこりする」「登場人物がみんな好き」などなど、絶賛する声が多い『泣くな、はらちゃん』(長瀬智也主演、岡田惠和脚本)。

 評判は非常に良いにもかかわらず、視聴率は初回放送分の12.9%(1月19日放送分)から順に、10.3%(1月26日放送分)、9.7%(2月2日放送分)、9.3%(2月9日放送分)、9.7%(2月16日放送分)と、1桁で推移し、苦戦を強いられている。

 いわゆる「評価は高いのに、視聴率が稼げないドラマ」というのはあるものの、それにしても評判の良さと数字がここまで結びつかないのはなぜなのか?

 熱いファンが多いだけに、録画で見る派が多いということなのだろうか?

 数々のドラマ制作に携わるテレビ関係者は、次のように分析する。

「熱狂的なファンが多いドラマは、よく『録画で見る人が多いから、低視聴率になる』と言われますが、そんなことはありません。実際、録画で見る人が多いドラマは総じて、視聴率も良いものなんですよ」

 ただし、「視聴率」と「評判」には、次のような関係性が見られるという。

「話題性から初回のみ高視聴率だったドラマとは反対に、評判の良いドラマは、初回視聴率からの落ち幅が少ないか、あるいは後半になってから盛り返す傾向があると思います」(同)

 確かに、『泣くな、はらちゃん』の場合は、初回視聴率も12.9%と高くないが、中盤に入っても1桁台と、かなり厳しい数字だ。

 また、ドラマウォッチャーの雑誌編集者はこう指摘する。

「長瀬智也は、『ジャニーズっぽくなくて泥臭い、暑苦しい感じが好き』という声が多数ある一方で、イケメン目当てでドラマを見るような層からは『ゴリラみたい』『見た目が……』なんて声も聞こえます」

 ただし、低視聴率の一因として、もっと大きいのではないかと指摘するのが、「ファンタジー要素」だ。

「マンガの世界の人物が出てくるなど、現実にありえないような夢のあるファンタジーな世界観を『幼い』『幼稚』と感じて、入り口で拒絶してしまう人がいるということはあると思います。この作品のようにファンタジー要素の強い作品は、実は『幼い』のではなく、むしろかなり大人向け作品。大人だから笑える、泣けるツボが多いんですが……。質は非常に高く、熱狂的なファンがいるのに視聴率は良くない『すいか』や『セクシーボイスアンドロボ』などの木皿泉脚本の作品とも似た雰囲気を感じますね」(同)

 低視聴率でもDVDなどが売れる「一部の熱狂的ファンを獲得する作品」はけっこうあるし、「一人でじっくり後で見る」という楽しみ方もあるけれど、「家族で一緒に見る」「語り合える」作品としてもアリな気はするのだが……。

日刊サイゾー

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