ボンクラ男子の正義 『みんな!エスパーだよ!』というすがすがしいエロドラマ

日刊サイゾー / 2013年4月23日 13時0分

 事実、主人公が「この力を使えば未解決事件の解決とか、世界で起きとるテロや戦争を未然に防ぐこともできるダニ!」と宣言したそばから「浅見さん、見とってね! 君にふさわしい男になってみせるでね!」と叫ぶように、その動機は不純。目の前の女に好かれるためだ。

 『モヤモヤさまぁ~ず2』や『やりすぎコージー』などテレ東の数々の人気バラエティ番組を手がけている名プロデューサー伊藤隆行は、かつて「エロはチャンネル(テレ東)に与えられた使命」だと語っている。もちろん、それはドラマも同じはずだ。『みんな!エスパーだよ!』はまさに、現在の地上波テレビではテレ東深夜にしかできないドラマだ。

 男子は「正義」と「性」に憧れる。ドラマの冒頭には毎回、詩人で劇作家のシラーの言葉が引用されている。

「青春の夢に忠実であれ」

 まさにこのドラマは、男子の青春の夢と欲望と妄想を忠実に映像化している。そしてこの妄想劇はエスパーたちの増加と比例するように今後さらに、加速していくだろう。

 主題歌を担当する高橋優は「ロックンロールを奏でた人達が唄った Love&Peaceは今どこにありますか?」と歌う。かつてロックンローラーが歌に乗せて叫んだように、現在、映画監督はバカバカしいエロをテレビドラマで描いてLove&Peaceを叫ぶ。超能力ではテロや戦争を防ぐことはできないだろう。けれどエロは世界を救う、かもしれない。いや、間違いなくボンクラな僕らを救ってくれるのだ。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)

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