タワレコ社長も太鼓判! コテコテトークが炸裂する大阪下町3人娘「キャラメル☆リボン」

日刊サイゾー / 2013年5月2日 13時0分

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昨年に引き続き、さまざまなアイドルが台頭していく中で、地方を拠点に活動するローカルアイドルが一般層にも認知されつつある。アイドル取材を数多く行っている音楽ライター・南波一海が、要注目の5組を紹介!

 キャラメル☆リボンがニュー・シングルをリリースする――。彼女たちを知る者はざわついた。これまでに出したシングルは「虹色」(2010年)と「恋のmusic」(2012年)のたったの2枚で、昨今のシーンのスピードを考えるとかなり寡作。しかし、その2作はいずれも超がつく傑作で、アイドル・ファンのみならず音楽好きを唸らせるウェルメイドなダンス・チューンだったからだ。個人的にも何度繰り返し聴いたかわからない。そんな彼女たちが新作を出すというのだから、歓迎しないわけにはいかないだろう。

 大阪のタレント育成機関「ESSEアカデミー」に所属する深田聖奈(せいな)、上野天音(あまね)、吉仲葵(あおい)からなる3人組。いくつもの小中高生グループを擁するESSEのエースとして君臨するのが、今回紹介するキャラメル☆リボンである。

 冒頭に楽曲がいいというようなことを書いておきながら、別のチャームポイントから先に記したいと思う。彼女たちは、しゃべりが圧倒的に素晴らしい! 「大阪下町3人組」を謳うだけあって、パフォーマンスの合間合間にコテコテのトークが炸裂するのだが、その面白さはあまたいるアイドルの中でもかなりのものではないかと思う。とりわけ、あまねが付けヒゲをして、あまねの父「あまたろう」としてステージに登場し、メンバーとやりとりしていくコントは本当におかしい。強引に作った低い声で繰り出される、あまたろうの空気を切り裂くボケもさることながら、他2人(特にあおい)のツッコミ方、流し方が当意即妙でお見事。あまたろうが愛妻家という裏(いやオモテか?)設定も、何度か見ているうちにジワジワとこみ上げてくるものがある。この寸劇は、結構な時間が割かれてしまうので、出演時間が短いイベントなどではなかなか見られないのだが、見られた時は何ものにも代えがたい喜びがある(ちなみにワンマンやESSEのイベントなどでは見られる確率が高い)。無類のアイドル・ファンとして知られるタワーレコードの代表取締役社長・嶺脇育夫氏も、2012年のアイドルのベストMCとして彼女を挙げていた。

 そんなキャラメル☆リボンが、9カ月ぶりという、彼女たちにとっては短いスパンで「約束の場所」をリリースした。タイトル曲はこれまで同様に、関西で活動中のソウル・バンド、キブン☆へブンの鈴木綾とラッキー☆篠原のペンによるもの。前2作の煌びやかでファンタジックな印象と比べると幾分シリアスな曲調で、エレキギターがフィーチャーされ、ロック・フィーリングも加味されている。また、歌詞も以前より少し大人っぽい世界を描いている。一聴するとそのギャップに戸惑うが、聴けば聴くほどメンバーの表現が曲の世界にうまくフィットしていることがわかる。大阪のみならず、各地でライヴを積み重ねてきた彼女たちのたしかな成長を感じ取ることができるだろう。また、3人の武器であるピュアな歌声、美しいハイトーン・ヴォイスは相変わらずで、それだけでも人の心を動かす力がある。

 カップリングは、「2015紀の国わかやま国体」のイメージソング「明日へと」。彼女たちは以前、「なにわ食いしんぼ横丁」をPRするユニット・食いしんぼガールズとしても活動し、浪花のモーツアルト、キダ・タローが作曲したPRソングも歌っているが、こうしたノベルティものをレパートリーに持つという、ローカルアイドルらしい側面も持ち合わせている。「明日へと」は、すでに何人かの歌手が歌っている曲なので、キャラメル☆リボン・バージョンとの違いを聴き比べてみるのも面白いかもしれない。ベタな応援ソングが、彼女たちが歌うことでアイドル・ソングに変貌しているということに驚くはずだ。


●キャラメル☆リボン
http://www.n-esse.com/caramelribbon.html>

●なんば・かずみ
音楽ライター。音楽の幅広い知識を生かして、さまざまな音楽専門誌で執筆中。女性アイドルのほか、ジャニーズ、K-POPなどにも造詣が深い。選曲監修で関わったローカルアイドルのコンピレーションアルバムが、4月にT-Palette Recordsからリリース予定。

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