ねばっぺねばっぺねばっぺよー♪ 茨城が生んだ「水戸ご当地アイドル(仮)」

日刊サイゾー / 2013年5月13日 11時0分

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昨年に引き続き、さまざまなアイドルが台頭していく中で、地方を拠点に活動するローカルアイドルが一般層にも認知されつつある。アイドル取材を数多く行っている音楽ライター・南波一海が、要注目の5組を紹介!

 最終回は茨城県水戸市のアイドル、その名もズバリ、水戸ご当地アイドル(仮)を紹介したい。

 水戸ご当地アイドル(仮)。いかにも、とりあえず付けておきました、みたいな名前だが、(仮)まで含めてこれが正式名称である。「水戸市・中心市街地を拠点としたアイドル活動を通じ、水戸市を元気にすること」を目的として2012年7月に結成されたばかりの新しいグループで、昨年末は「U.M.U AWARD 2012」のファイナリストにも選ばれた。メンバーは現在7名で、新たな追加メンバーも募集している。

 僕が彼女たちを初めて見たのは、昨年9月に行われたヤマダ電機LABI1高崎でのイベント。その時はなんの予備知識もなかったのだが(何しろ正式なデビューイベントはその次の週に設定されていて、まだプレデビュー段階だった)、曲を聴いてすぐに魅了された。

 「NEBAPPE☆MITOPPO」が、とにかく素晴らしかった。ディスコ調のサウンドと、長尺のラップ(個人的にアイドルのラップ曲にめっぽう弱いんです!)というフォーマットだけでも好みだったが、ご当地らしさ全開の歌詞にすっかりやられてしまった。「ねばれ ねばれ ねばねばねばれ!」というコールや、サビの「ねばっぺねばっぺねばっぺよー」というフレーズは、粘って頑張っていこうという意味と水戸納豆のネバネバをかけ合わせたもので、普段からなんの気なしに口ずさんでしまうほど、頭から離れない強烈なインパクトを持っている。また、観光地や名物の数々を紹介しながら、“オセロ発祥の地”“ルーズソックスも水戸生まれ”といったトリビアも次々とスピットし、果ては「水戸藩第9代藩主徳川斉昭公マジリスペクト!」とまで言い放つ振り切ったラップがたまらない。僕が一番好きなのは、サビ前の「水戸ナンバーで繰り出せ東京へ」というフレーズで、北関東特有(?)のヤンキーすらもひとつの文化として受け入れ、それをアイドルが歌っているさまに痺れた。

 オリジナル曲はもう1曲ある。それが「水戸ご当地ちゃん! 漫遊記」なる曲で、タイトルからもなんとなく想像がつくように、水戸黄門をテーマにしたナンバーだ。固有名詞を挙げるのを避けながら、明確にそれとわかる作詞をした薄井瞳視の手腕はお見事。「えいえいえいえい 静まれ静まれ ハッハッハッハ ひかえおろ」というサビもこれまたドがつくキャッチーさで、一度聴いてしまったら否が応でも耳に残ってしまうだろう。また、この曲の終わりにはメンバーが印籠を出すパフォーマンスがあるのだが、ファンがその前までやってきて一斉にひれ伏すというオタ芸が炸裂するのもユニークだ。

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