NHK『あまちゃん』で浮き彫りになった「鉄道オタク」と「アイドルオタク」の相違点とは

日刊サイゾー / 2013年5月17日 13時0分

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 視聴率も評判も上々のNHK朝ドラ『あまちゃん』。都内の女子高生・天野アキ(能年玲奈)が、母の故郷である北三陸にやってきて、「海女」を目指すが、思いがけないところから人気が出て「地元のアイドル」になっていくというストーリーだ。

 ドラマ内では、ミス北鉄のユイ(橋本愛)と、「なまりまくりの海女さん女子高生」アキの動画が観光協会のHPで公開されたことから、鉄道ファンが北三陸に殺到するという展開が見られた。

 だが、素朴な疑問として気になるのは、「鉄道ファン(鉄道オタク)」と「アイドルファン(アイドルオタク)」を兼ねているケースって、そもそもけっこうあるものなのかということ。

 調べてみると、2011年に、鉄道アイドルユニット「ステーション」なるグループが結成されているようだが、さほど話題になった記憶はないし……。

 鉄道オタクとアイドルオタクの共通点・相違点って? 『知れば知るほど面白い 鉄道雑学157』(リイド社)ほか多数の著書を持つ、鉄道に詳しいライターの杉山淳一さんに聞いた。

「鉄道ファンでクルマ好きもいますし、飛行機好きもいますし、ケーキやラーメンが好きな人もいます。このように、特定のアイドルが好きという人もいるかもしれませんが、鉄道ファンとアイドルファンが重なる部分はほとんどないと思われます。これは可処分所得、可処分時間の問題で、両方にたっぷり使える人はいないのではないか、という理由からです。どちらものめり込むと、けっこうお金がかかりますから」

 杉山さん自身の経験としても、写真集やCDや芸能雑誌を買うお金があったら、鉄道雑誌、鉄道の本、ブルートレインの写真集、きっぷを買っていたそうで、「鉄道の雑誌とかカメラなんかもそうですが、けっこう高いんですよね。ほかに回せません」と語る。

 では、鉄道ファンとアイドルファンで、「愛で方」の違いはあるのだろうか?

「鉄道ファンもアイドルファンも、趣味の対象に近づきたい、お金を使いたいという部分では同じですが、趣味の対象となる側が、趣味人にサービスしてくれるかという部分は違いますね」

 アイドルはファンサービスが本業みたいなところがあるが、鉄道はファンサービスよりも「社会的使命」のほうが重要。そのため、アイドルとアイドルファンは「利益の一致」という意味で相思相愛になれるが、鉄道ファンの恋は片思いが多いと、杉山さんは語る。

「鉄道会社は、好きだと言ってくれる男の子にはツンツンしてます。デレません。鉄道の、そういうブレないところがいいんですけどね。マゾっぽいかな(笑)」

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