日ハム“二刀流”大谷翔平 結果がいいのに「投手専念」させられない嫌な現実

日刊サイゾー / 2013年6月28日 13時0分

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 日本ハムの二刀流ルーキー・大谷翔平が26日、ソフトバンク戦に先発。自己最長となる6回98球を投げだが、早いイニングでホームラン2発を浴びるなど3失点。チームは延長10回に6-5でサヨナラ勝ちを収めたが、2勝目はお預けとなった。だが、この試合で二刀流挑戦の「現実」が嫌な意味で浮き彫りとなる形となった。

 自身、投球の軸となるストレートが走らない。修正をする前にいきなり失点した。

「2本とも余計なホームラン。(3番の)内川さんのは狙ったところには球が行ったけど、直球がシュート回転した。2本目の(5番)長谷川さんは、球が浮いた。投げ損じです」

 だが、ホームランを打たれた後の3回以降は、自身のフォームを整えるのに有効なカーブを決め球にする配球に変えた。6回には低めに狙ったカーブが少し高めに入り、レフト前へのタイムリーを浴びた。

 全体的には「疲れなく投げられたし、今日はカーブが良かったので、それで(3回以降は)組み立てができた」と振り返り、栗山監督も「初めて目的意識がはっきり見えて、自分で(配球やペースを)作った。前に進めたと思います」と評価した。

 1軍で3試合目の登板となった大谷だが、この日は二刀流とはならず。本人も「ベンチで(投球内容を)考える時間があったので、よかった」と“投手専念”のメリットを実感したようだった。

 だとすれば、本人が希望する“二刀流”実現よりも、投手一本で高い潜在能力を開花させた方が、チームも助かる……とはいかない。その背景には、二刀流の際、登板前後に守るライトのスタメン人員が著しく不足していることが大きく影響しているようだ。

「現在、大谷が守らない時は6年目の村田和哉、左投手先発の場合は鵜久森淳志がスタメン入りするが、出場試合数はそれぞれ10試合前後で、打率も.000と.083と奮わない。一方、大谷は27試合出場で.311。野手としても必要不可欠な戦力となってしまっている。チームに余裕があれば、場合によってはもっと投手優先で登板できるのでしょうが、現在、チームは最下位。嫌な意味で、大谷の二刀流挑戦も続くというわけです」(スポーツ紙プロ野球担当デスク)

 ズバ抜けた才能を持つがゆえの過度な出場は、もうしばらく続きそうだ。

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