『あまちゃん』利権沸騰中のNHK「公共放送としての“不偏不党”の立場はどこへ?」

日刊サイゾー / 2013年8月14日 9時0分

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 先日、東京スポーツで報じられたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』のパクリ騒動。女優・能年玲奈(20)演じる主人公の女子高生・天野アキが所属する47都道府県の地元アイドルからなるグループ「GMT47」が、「AKB48」を意識しているというもの。

 そもそも、「GMT47」というグループ名自体が、「AKB48」グループを連想させ、共通点も数多く指摘されているが、NHKの訓覇圭プロデューサーは「特定のアイドルグループは想定していない」と「AKB48」グループとの関連性を否定している。

 同紙では、「NHKの関係者が秋元康さんのところに直接あいさつに行って『AKB48に似せても、ドラマ内の架空グループならかまわない』という旨の返答を受けた話もあるんですから」という業界関係者のコメントを紹介。その上で、一部でウワサされている「GMT47」のCDデビューに対し、「架空の話ならともかく、実際にパクリで金儲けする動きが出たら、AKBサイドが怒り出す」と警鐘を鳴らし、著作権法に抵触する可能性や民事による損害賠償請求にも言及している。

 芸能界の事情にも詳しい法曹関係者は、今回の騒動についてこう語る。

「少なくとも、視聴者などが『GMT47』が『AKB48』および、その関連グループであると混同するおそれがある点で、商標法上ないし不正競争防止法上、問題があると思います」

 さらに続ける。

「放送法上の問題もあります。放送法第4条では、国内放送の放送番組の編集等について公安及び善良な風俗を害しないこと、政治的に公平であること、報道は事実をまげないですること、意見が対立している問題についてはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることが規定されています」

 放送法に基づく特殊法人として設立されたNHKでは、こうした放送法の規定を受けて「国内番組基準」において「日本放送協会は、全国民の基盤に立つ公共放送の機関として、何人からも干渉されず、不偏不党の立場を守って、放送による言論と表現の自由を確保し、豊かで、よい放送を行うことによって、公共の福祉の増進と文化の向上に最善を尽くさねばならない」と規定している。

 「AKB48」を明らかに想像させる「GMT47」を、一番組にすぎないドラマに利用し、同名でアイドルのプロデュースまがいの企画・制作をすることは、“不偏不党”の立場を守っているとは言えず、同基準に反する可能性があるというのだ。

 CDデビューや暮れのNHK紅白歌合戦への出場も取り沙汰されている「GMT47」だが、その“暴走”が、せっかくの『あまちゃん』ブームに水を差さないことを祈るばかりだ。

日刊サイゾー

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