「早くノーベル賞が欲しい」村上春樹が衝撃告白! 大川隆法の霊言本がますますアツい

日刊サイゾー / 2013年9月14日 11時0分

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 いま書店に行くと、あの村上春樹のインタビュー本が平積みになっているのをご存じだろうか? メディア嫌いでめったに取材を受けない春樹が、ぶしつけな質問にも答えているのだ。

 たとえば、毎年のように受賞かと騒がれるノーベル賞について問われ、

「私も、ノーベル賞が欲しいです。早く早く」――――。

 なかなか本音を語らないといわれる春樹にしては、あけすけすぎるというか、俗物っぽすぎるというか……。一体、どうしちゃったのか? 実はこれ、春樹本人が語っているわけではない。この本、『村上春樹が売れる理由―深層意識の解剖』は、「幸福の科学」の教祖・大川隆法が、春樹の守護霊を自らに降ろして、信者たちの質問に答えたものなのだ。もちろん版元は幸福の科学出版である。

 この春樹の守護霊、実にカネに卑しく人間くさいキャラ設定で、たとえば、著書が売れる理由を教えてくれという身もフタもない質問には、「“秘伝のタレ”みたいなものでしょう? 絶対、教えちゃいけない」と、ちまたの酔いどれオヤジのように返し、発売前に内容を明かさないプロモーションについて問われると、「ビニ本とほとんど一緒の状態ではあるけども、そのへんの期待感を上手に盛り上げるのも、マーケティングなんですよね」と、純文学の作家とは到底思えないゲスな返事をしている。

 先ほどのノーベル賞についても、「私も、ノーベル賞が欲しいです。早く早く」「去年、取り損ねたな。あれは悔しい」「今年、もう一回、挑戦」と野心を丸出し。「歴史に名前が遺るのは私で、大川隆法のほうは消えます。私は、ノーベル賞を取って名前が遺ります」と、なぜか大川に対してライバル意識まで燃やしている。

 また、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)の思わせぶりなタイトルについて信者から問われると、「まあ、『肩すかし』も、相撲の技としては通用するわけです。(中略)『やられた!』『くそー、外したなあ』というマゾ感覚で、読者が増えるんですよ」と居直ったり、『多崎つくる~』の版元である文藝春秋と幸福の科学が係争中であることを受け、「まあ、文藝春秋もベストセラーを出したくて、うずうずしていた。(中略)久々にベストヒットを打って、『損害賠償の賠償金が払える』と喜んでいるんじゃないかと思います。そういう意味では、ご協力申し上げているのではないかと、私は思うんですけどね」などと返答。春樹の作品論や作家性への言及はほとんどナシ、扱いは“マーケティングに成功した人”なのだ。

 中でも最大の見どころは、「それで、大川さんみたいな人に、『ええかげんにせえ』と怒られるわけやけど」「思うたりもするんですけどねえ」などといった、“微妙な関西弁”がごくたまに登場する部分だ。関西出身ながら関西弁嫌いで知られる春樹だが、そんな彼の口からうっかり関西弁が出てしまうほどに本音を語っていることを表現しているのか、それとも徳島県出身の大川の素がついつい出ちゃったのか……真意はもちろん謎である。

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