TOKYO MXで再放送中『ガンバの冒険』徹底分析「なぜノロイは、あんなに怖いのか!?」

日刊サイゾー / 2013年10月25日 13時0分

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 30~40代が語る「怖かったアニメキャラ」「トラウマになったアニメの敵役」などの話題では、『ドラゴンボール』のフリーザとともに、必ずといっていいほど登場する『ガンバの冒険』の白イタチ「ノロイ」。

 『ガンバの冒険』は現在TOKYO MXで再放送されているが、原作は斎藤惇夫の小説で、もともと1975年に放送された作品だ。その後、何度か再放送されているため、再放送で見た世代も多いだろう。

 それにしても、「暴力と恐怖で島を支配する白イタチにネズミたちが立ち向かう」というシンプルなストーリーのどこに、それほどまでの恐怖があったのだろうか?

 いまだに「アニメ史上最凶最悪のラスボス」などと言う人も多いが、記憶の中のノロイはというと、とにかく「デカい」「ものすごく怖い」というイメージばかり。実は幼い頃の記憶によって、強調されてしまっているのではないかとも思う。

 だが、再放送であらためて見てみたところ、驚いたのは「記憶以上に怖い」ということだ。大人が見ても、絶望的に怖い。なぜなのか?

 マンガ編集者やアニメ好きのライターなどに「怖さ」のポイントを挙げてもらい、以下にまとめてみた。

●圧倒的サイズ感
 ガンバたちネズミとの大きさの対比は言うまでもないが、周りの普通のイタチたちともまったくサイズが違い、そびえ立つ姿はまるで山のよう。しかも、夕日や月夜をバックに立つことが多く、体と夕日や月明かりの境界線がぼやけていることで、余計に大きく見える。

●最初から「ラスボス」として存在すること
 話の引き延ばしで次々に強い敵が出てくる少年漫画などと違い、最初から「ラスボス」として登場。合間にさまざまな敵が登場するものの、桃太郎の鬼退治などと同じく、話がブレないところも怖さを引き立てている。

●「島」という引き返せない立地
 ガンバたちは苦労を重ねつつ山を越え、覚悟を決めて海を渡り、ノロイたちがいる島へ行く。海を渡ることによって「引き返せない切迫感」が生まれるのは、『ドラゴンクエスト』などのラスボスステージにも近い印象。

●ずば抜けて頭がいいこと
 催眠術やスパイを使ったり、兵糧攻めをやってのけたりする優れた頭脳の持ち主であるという怖さ。

●美意識が強いこと
 白い体は気品があって美しい。本来は正義を表現することが多い「白」が、残虐な悪役という怖さもある。さらに、美しい「白」を汚したというだけの理由で、自分の手下をも躊躇なく殺してしまう美意識の強さも恐怖そのもの。

●殺しを楽しんでいること
 ネズミを殺す目的は、捕食としてではなく、「楽しみ」だけという恐ろしさ。「まだまだ殺すな。いつでも殺せる。ゆっくり殺せ。楽しく殺そう。薄汚いネズミどもを」と言ってのける、殺しを遊びとしか思っていない残虐さは最大の恐怖。白く気品のあるルックスと殺しを楽しむ残虐性などは、やはり『ドラゴンボール』のフリーザとも似ている。

●エンディングテーマが怖すぎる
 「けれど ゆうひは おまえとなかまの どくろをうつす」という、底なしに絶望的な歌詞のバックに、巨大なノロイの姿が映し出される。これだけで十分最恐!

 時を経て、何歳になってもますます怖い『ガンバの冒険』のノロイ。あらためて恐怖の世界に浸ってみるのもいいかも。

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