元“食品表示Gメン”が激白! 蔓延する「食材偽装」と「隠ぺい・買収行為」の実態とは

日刊サイゾー / 2013年12月3日 19時0分

 全国で食材偽装が相次ぐ中、暗躍しているのが全国で1,300人ほどいるとされる「食品表示Gメン」だ。驚くことにGメンの大半が女性で、客になりすまして店内をリサーチしているという。

 2年前まで食品表示Gメンだったという酒井静枝さん(43)によると「所属は保健所で、『食品衛生監視員』が正しい呼び名」だという。

「一部のエリアを担当して、スーパーマーケットやレストランを巡回して商品を調べていました。あとは地元の主婦や、他店からの評判や情報をもとに調査。怪しい食品は購入して機関に持ち帰り、表示と合っているかどうかチェックします。業界では“食品スパイ”なんて呼ぶ人もいますが、命を守る重要な仕事だと思ってやっていました」

 そう話す酒井さんによると「これまで立ち入り調査権などの権限は限られていたが、かつての同僚から、今後は大幅な権限を与える動きがあるという話を聞いた」という。

 食品偽装は10月、阪急阪神ホテルズの複数のホテルが提供していた料理の食材が表記と異なっていることを発表したのを皮切りに、全国の有名ホテルやレストランが次々と偽装を認めて謝罪する異常事態となっている。さらには酒造メーカーまでが醸造用アルコールなどを使用した日本酒を純米酒だとしていたことが発表され、食品関係者からは「もはや偽装していないところを探すほうが難しい」という声が聞かれるほどだ。このドミノ倒しのような謝罪の連鎖は、酒井さんのキャッチした情報と無縁ではなさそうだ。

「今まで偽装を解明しかけても、権限がないため悔し涙を流さなければならないようなことがたくさんあったんです。立ち入りなどの権限が与えられたら、判明する偽装はもっとある。その動きを先に察知して、店や業者は大慌てになっているんでしょう」(同)

 これまで違反を指摘するだけだった食品表示Gメンに調査権を持たすべきという話は、消費者からも急増中。これまでになかった現場を調査する組織が確立されたら、困るのは偽装を続けてきた企業だ。ただ「重要な問題も残る」と酒井さん。

「今だから言えるんですが、実は食品表示Gメンに企業が買収を持ちかける動きが頻繁にあったんです。あるファミリーレストランは見つかりそうになった問題を隠すため、担当Gメンに大量の食事券を渡して見逃してもらい、メニューをリニューアル。証拠隠滅をしていたことがありました。権限が強くなればそれだけ企業からの懐柔策も強くなるでしょうから、そうした癒着が起こらないようにしてもらいたいです」(同)

 いずれにせよ、食品について国民の目は厳しくなっているだけに、Gメンの立場が注目される。
(文=ハイセーヤスダ)

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