AKB48も落ち目で「特典商法はもう限界」2014年の音楽ビジネスはどうなる?

日刊サイゾー / 2014年1月3日 9時0分

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 大ブレークから数年がたつAKB48。スキャンダルや主力メンバーの脱退が相次いだが、2013年12月のシングル「鈴懸の木の道で『君の微笑みを夢に見る』と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」(キングレコード)はミリオンを突破し、“しぶとく生き残っている”という印象を受ける人も少なくないだろう。

 しかし同作は、AKB48の通算7作目、連続4作目となる“発売初日ミリオン”を達成できなかったという一面も持っており、一時期の勢いがそがれてきた感は否めない。音楽業界関係者はこう話す。

「AKB48グループやEXILEなど、特典商法を行ってきたアーティストはもう頭打ちの状態でしょう。K-POPの売り上げも低下しており、いよいよCDで稼ぐのは限界、との見方も強い。実際、13年後半はCDの売り上げが全体的に落ち込み、大手レコード会社では幹部クラスの人事改編が行われたほどです」

 頼みの綱は、ライブチケットや物販の売り上げだ。音楽業界のビジネスモデルは14年以降、より興行にフォーカスした形に再編されていくのではと、関係者は予想する。

「そこで期待されているのは、ライブの動員数が高いアーティスト。中でもバンド系が見直されています。『紅白歌合戦』に出場したサカナクションもそうですし、10代に熱狂的なファンを抱えるSEKAI NO OWARIも驚異の動員力を持っている。今後、彼らに続くバンドの育成に力を入れるレコード会社も増えていくでしょう」

 13年は、モーニング娘。が再評価されたり、『あまちゃん』(NHK)ブームに乗ってご当地アイドルが全国デビューを果たしたりと、アイドルの話題に事欠かない1年だったが、14年は風向きが変わってきそうだ。

「飽和状態となっているアイドル界で、ライブの動員が少ないグループは淘汰されていくでしょう。そんな中で強いのは、やはり、ももいろクローバーZ。CDのセールスは振るいませんが、ライブの動員力はもちろん、全国の映画館で行われるライブビューイング(LV)も好調です。12月23日に行われた『ももいろクリスマス2013』のLV動員も、約3万人と、過去最大人数になった。すでにポピュラーになりつつあるLVですが、今後ますます定着し、欠かせない収益源になっていくのでは?」

 音楽不況が叫ばれて久しいが、ライブやフェスなどの“体験”にはお金は惜しまないという音楽ファンも増えている。14年は音楽ビジネスのあり方がますます変わるとともに、アーティストたちが生き残りをかけたシビアな戦いを繰り広げそうだ。
(文=岩倉直人)

日刊サイゾー

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