剛力史上最強の剛力彩芽! パブリックイメージを逆手に取った『私の嫌いな探偵』

日刊サイゾー / 2014年2月18日 16時0分

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 なぜ、剛力彩芽はネット上でこんなにも批判を浴び続けているのだろうか? 確かに『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジテレビ系)での篠川栞子役のように、原作のイメージとかけ離れた役に抜擢されるなど、事務所からの“ゴリ押し”感が強いのは否めない。CM、ドラマ、映画なども、人気や認知度に比べ、重用されすぎなきらいもある。そんな中でも、ひたすら元気で前向きな言動を繰り返す彼女の姿が、逆に鼻についてしまうかもしれない。また、明石家さんまをはじめとする芸人たちが過剰に持ち上げるのも、アンチの癪に障る要因のひとつかもしれない。

 それでも、2013年秋クールに放送された『クロコーチ』(TBS系)では、作家でドラマフリークの柚木麻子が「これまでたった一人で最前線に送られ攻撃の矢面に立たされてきた剛力彩芽が、今回初めて楽に呼吸をしているように見える」(「週刊朝日」11月1日号/朝日新聞出版)と評したように、男臭い武骨な物語の中で貴重なアクセントとして活躍。間違いなく、剛力彩芽のベストアクトのひとつと言っても過言ではなかった。

 そして、今年1月から始まった『私の嫌いな探偵』(テレビ朝日系)では、剛力史上最高の剛力を更新している。お金にならない殺人事件の調査は拒否し、浮気調査やセレブの迷い犬猫探しを専門にする探偵・鵜飼(玉木宏)の元に届けられた一枚のチラシ。

「事務所、月一万円で貸します」

 その言葉につられて引っ越したビルの大家は、ミステリーが大好きな女子大生・二宮朱美(剛力)だった、という探偵ドラマ。朱美は鵜飼の元に舞い込む依頼に首を突っ込み、面倒で金にならない事件に巻き込まれそうになるのを回避しようとする鵜飼を「家賃を上げる」と脅し、半ば強引に殺人事件などに関わらせていく。そして朱美は、とんちんかんな推理を展開していくのだ。

 しかし、このドラマの真骨頂は、物語や謎解きではない。脚本が『33分探偵』(フジテレビ系)、『コドモ警察』(TBS系)、『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京系)などのパロディドラマを得意とする福田雄一が担当しているだけあって、小ネタの連続である。『古畑任三郎』『ガリレオ』『謎解きはディナーのあとで』『金田一少年の事件簿』『犬神家の一族』、そして『土曜ワイド劇場』……。古今東西あらゆる探偵モノ、ミステリーのパロディを繰り広げる。

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