大事なのはルールではなく体? 『モザイクジャパン』が映す、モザイクの向こう側

日刊サイゾー / 2014年6月13日 19時0分

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「刑法第175条では、性行為を撮影したものを販売することは禁止されている。ところが、レンタル屋に行けばアダルトビデオがある。なぜか。分かるか?」

 九井(高橋一生)は、無造作に一味唐辛子をカップ焼きそばに大量にぶっかけ食らいつきながら、常末(永山絢斗)に問い詰める。

 そして、「モザイクがあるから」と自ら答え、続けた。

「え? モザイクしたからって、本番していることに変わりがないじゃないか。モザイクかけたからって、売っていいっていう法律ないじゃないか。売春は禁止されているのに、ソープランドはある。賭博は禁止されているのに、パチンコ屋はある。なんでだ! どうしてだ!?」

 そんな話をしている中、裸の女性が九井に擦り寄り、愛撫し始める。

「そういう体(てい)でやってますよ、ってことなんだ。ルールじゃない。大事なのは体だ」

 そして、九井は女性を自分の正面に引き寄せると、背後から激しく突くのだった。

 その女性、よく見るとなんと宮地真緒である。宮地がお尻はもちろん、おっぱいまで露出して濡れ場を演じている。「R15+指定相当」のドラマだからそういったシーンはあると予想はしていたが、AV女優などの“脱ぎ要員”がいると勝手に思い込んでいた。だが、それは大きな間違いだった。

 『モザイクジャパン』は、WOWOWで放送されている連続ドラマである。九井が社長を務めるアダルトビデオ制作会社「GALAXYZ」を舞台にしたオリジナルストーリー。脚本は、『Mother』(日本テレビ系)、『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』(ともにフジテレビ系)など、近年立て続けに話題作を手がけている坂元裕二が担当している。

 物語は、主人公の常末が“ブラック企業”の証券会社をリストラされ地元に戻り、GALAXYZのFX証券部門に再就職したところから始まる。社長の九井との面接では、いきなり目の前の食べ物を投げろと迫られる。「え、これ食べ物ですよね?」と戸惑う常末に社長は言う。

「眠くなって、読んでた本を枕代わりにしたことないか? 子どものころに紙コップで糸電話を作ったことは? 使い方は自分で自由に決めるんだ。食べ物は、食べるためだけにあるとしか考えられない人間は、うちの会社には必要ありません」

 何も知らずに再就職を果たし初出勤した常末は、隠れて早弁をするOL・桃子(ハマカワフミエ)に一目惚れしてしまう。あるとき、彼女が備品を整理していると、「このボールペン、全然インク出ないよ!」と男性社員が激昂し始めた。そしてあろうことか「謝り方がなってないよ、お尻出して!」と、桃子のお尻を叩き始めたのだ。安いAVのような展開だ。驚く常末を尻目に、何食わぬ顔で仕事するほかの社員たち。ついには「やめてください」と嫌がる桃子のスカートをまくり上げてしまうのだった。我慢できず「あなたのしていることは犯罪ですよ!」と止めに入る常末。だが、困惑したのは桃子だった。

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