情勢不安で出演者のギャラも倍に……サッカーW杯取材費増大で、テレビ各局の予算がヤバい!!

日刊サイゾー / 2014年6月14日 9時0分

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 サッカーW杯で沸くブラジルだが、日本のテレビ各局を悩ませているのは、安全を確保するための経費が増大したことだ。現地リポート中の民放情報番組のディレクターによると「W杯の開催に反対する勢力があって現地の治安が悪く、専属のボディガードや万一の際の保険など、通常の海外取材の倍以上の費用がかかっている」という。

 開催直前にはスタジアム建設やインフラ整備に多額の費用が投じられることに反発した市民からの反対デモも起こったブラジルでは、夜間の外出を控えるよう、日本の外務省からも注意が呼びかけられている状態。そんな中、サンパウロでは8日、日本代表が公開練習中、近くで殺人事件が起きてしまった。

 グラウンドに鈍い発砲音が響き、近くの民家で医師ら3人の死傷者が出た。

 日本時間13日現在、犯人は捕まっていないが、これは10万人以上のメンバーがいるとされるブラジル最大の犯罪組織PCC(ペーセーセー)による抗議活動のひとつではないかという見方が出ている。

 PCCは、W杯開催のための治安強化から麻薬密売の大規模摘発などがあったことに猛反発。「W杯を恐怖に陥れる」などの犯行予告をし、4月には警察官を殺害した。現地報道によると、8日に殺害された医師も地域の保安運動を行っていた人物とあって、PCCに狙われた可能性があるという。事件が起きたソロカバ市では、この2カ月ほどで10件以上の殺人事件が発生、分かっているだけでも死者17名だというから、最悪の状況だ。

 同市は日系企業も多数進出する産業都市だが、現地在住の日本人実業家によると「殺された人の中には、グラウンドでサッカーをしていたところ、突然襲われた人もいて、この周辺ではW杯直前、誰も路上でサッカーボールを蹴らなくなっていた」という。

 そんな状況下だけに、タレントを引き連れた取材陣も超厳戒態勢。ある局はリポーターに3名の護衛をつけさせ、事件や事故に巻き込まれた際の保険金も通常より多くかけたという。

「予定していたホテルも、急きょグレードを上げて、移動には警官も同行してもらうことになったんです。もともと現地入りするタレントは、ブラジルまでの移動時間が長く、出演料は通常の倍かかるので、いまや予算オーバーの状態」(同)

 ある番組では当初、スタジアムに入る前に街中でのロケを予定していたが、地元の有力者から「安全を確保したいなら」と高額な謝礼を要求され、中止になったという。

 各局とも高い放送権料を支払って中継に力を注ぐW杯だが、当のテレビマンからは「これで視聴率が目標数値に届かないと、責任者のクビが飛ぶイヤな行事」という声も聞かれる。
(文=ハイセーヤスダ)

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