【中国】自殺や死亡事故も続発……拘束の元最高指導部、周永康を待ち受ける「双規」って何?

日刊サイゾー / 2014年8月1日 15時0分

 「虎もハエをたたく」。そう公言してきた習近平政権が、反腐敗運動の本丸をついに追い詰めた。中国共産党は、最高指導部元メンバーの周永康に対して、「重大な規律違反」に関する調査を開始したと発表した。その際、共産党幹部の名に添えられるはずの「同志」の呼称がなかったことから、すでに党籍剥奪が決定しているとの見方も出ている。 

 中国メディアも、周の失脚を連日伝えているが、その際に頻出するキーワードが、「双規」である。

 双規とは、規律違反の疑いのある共産党出身の官僚に対し、共産党規律検査委員会が行う取り調べだ。あくまで共産党内の内部調査であり、司法措置ではない点が特徴である。

 双規にかけられると、「規定された場所と時間」を由来とするその名の通り、身柄を拘束され、外界との接触も禁止される。期間は3カ月以内とされているが、「自白を開始してから3カ月」というのが暗黙の了解事項となっている。つまり、双規にかけられた時点で、自白から処分までは出来レースなのである。汚職に手を染めた党幹部に「自白」という形をとらせることで、党としてのメンツをなんとか保とうというわけである。 

 自白を拒むような場合は、拷問も辞さない。昨年には、双規の取り調べで3人の幹部職員が死亡している。また、仏メディアによると、2012年に失脚した薄煕来元重慶市党委書記は、「数百回にわたる尋問で27回倒れた」と公判で供述しているほどだ。

 こうした状況下で引き出された自白内容は、その後の裁判でも証拠として採用されることになる。

 間もなく双規にかけられるという見方が出ている周とその一派による不正蓄財は、1兆5,000億円に上るともいわれている。香港誌などは、「死刑に相当する金額」と伝えており、周には過酷な未来が待ち受けていることは間違いなさそうだ。
(文=牧野源)

日刊サイゾー

トピックスRSS

ランキング