サンドイッチもギロチンも、人名が由来! 倉本美津留『もともと人名カルタ』

日刊サイゾー / 2014年8月14日 21時0分

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 『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)、『伊東家の食卓』(日本テレビ系)など数々のヒット番組を手がけ、現在『ダウンタウンDX』(読売テレビ)や子ども番組『シャキーン!』(Eテレ)などで活躍する人気放送作家の倉本美津留氏が、『もともと人名カルタ』(ワニブックス)を上梓した。本書は8万部を突破した、明日を生きるすべての人に送るメッセージが込められた『ことば絵本 明日のカルタ』(日本図書センター)の続編的な書籍で、誰でも知っているのに、それが「もともと人名」だったということは意外と知られていない言葉をカルタ形式で50音順にまとめた本だ。

 例えば、見出しにも書いた「サンドイッチ」の由来は、イギリス貴族で政治家のサンドウィッチ伯爵(4代目)が、彼が24時間トランプに熱狂するあまり、トランプを持ちながら食事ができるように、“焼いた2枚のパンに牛肉を挟んだものを食べていた”とのゴシップ記事がきっかけであったり、ギロチンは、フランスの医師で政治家で博愛主義者のジョセフ・ギヨタン(英語読みでギロチン)が、未熟な死刑執行人の失敗による、余計な苦痛を与えないようにと、よかれと思って考えたもの。けれど、「ギロチン」という名前が不吉と定着してしまったため、ギヨタン一家は姓を変えざるを得なくなってしまった――。そんな数々の人名由来の言葉のエピソードが披露され、長~いサブタイトルに込められている通り、別に関西人じゃないが、この言葉そやったんや! こんな人おったんや! 知らんこと多いな~ おもろいな~ まだまだおもしろいこと いっぱいあんねんやろな~、とそのまんま言いたくなる。

 さらに、由来話だけにとどまらず、『ことば絵本 明日のカルタ』同様、倉本氏ならではの人生に前向きになれるメッセージも。「エッフェル塔」の紹介ページでは、建設当時世界一の高さを誇ったエッフェル塔の設計技師・ギュスターヴ・エッフェルの身長が、実は152cmと非常に小柄であったことから、「自分の個性を一度すべて肯定してみよう。コンプレックスだってパワーに変えられる」と熱いメッセージを送ったり、「たくあん」の紹介部分では、権力やお金を好まず、生涯にわたって禅僧を貫いた沢庵宗彭(たくあん・そうほう)和尚が由来ということを受け、「権力や財力などなくても幸福感は味わえる。というか無い方がしっかり味わえたりもする」と、ありがた~いお言葉を説いている。

 カルタ風に五十音順に紹介された言葉以外にも、道具、飲食物、社名などのジャンルごとに全部で500以上の言葉が網羅され、読み応え十分。何度も読み返して、豆知識を増やしたくなる1冊だ。
(文=上浦未来)

●くらもと・みつる
放送作家。1959年生まれ。子ども番組『シャキーン!』(Eテレ)、『ダウンタウンDX』(読売テレビ)などのテレビ番組を手がける。これまでに『ダウンタウンのごっつええ感じ』『一人ごっつ』(フジテレビ系)、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)、『伊東家の食卓』(日本テレビ系)など。著書に『どらごん-道楽言』(朝日出版社)、『日本語ポ辞典』(PHP研究所)、『ビートル頭』(主婦の友社)、『ことば絵本 明日のカルタ』(日本図書センター)など。

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