ほかの局でもやってるのに……テレビ朝日「みんながカメラマン」炎上→即閉鎖のナゼ

日刊サイゾー / 2014年8月15日 13時0分

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 テレビ朝日が11日に開設した動画投稿サイト「みんながカメラマン」が、13日までに閉鎖されていたことが分かった。

 このサイトは、視聴者が撮影した事件や事故、ハプニング、スクープなどの動画を投稿し、運営者のテレビ朝日が報道番組などで使用することを目的として開設されたもの。だが、その利用規約に大きな批判が集まり、開設直後から“炎上”していた。

「テレ朝側は、投稿された動画について『自由に利用し、またテレビ朝日が指定する第三者に利用させることができる』『自由に編集・改変することができる』などとした上で、投稿者に対する対価は『無償』、さらに著作者人格権を放棄させる旨を記していた」(ネットニュース編集者)

 これだけでも、投稿者にとっては“なんの得もない”投稿サイトだが、動画を投稿する視聴者には、さらなるリスクも想定されていたという。

「テレ朝が動画を放送したことで投稿者に損害が出ても『一切の責任を負いません』としている。それどころか、放送された動画がもとでトラブルが発生した場合について、投稿者に賠償責任を課している」(同)

 この規約に対し、ネット上の掲示板などでは「ふざけすぎている」などの声が交錯。テレビ朝日はこうした批判を受けて規約の改定を行う方針を表明し、動画投稿の受付を取りやめた。

 今回、大きな批判を浴びたテレビ朝日だが、実は同様の投稿サイトは各局で運営されているのが現状だ。「NHKスクープBOX」(NHK)や「FNNビデオPost」(フジテレビ)、「TBSスクープ投稿」(TBS)、「日テレ投稿ボックス」(日本テレビ)などでも、ほぼ同様の条件で無償動画を募っており、むしろテレビ朝日は他局の後塵を拝していた。では、なぜテレビ朝日だけが“炎上”してしまったのか?

「単純に、規約の言い回しが横暴だったということでしょう。例えば視聴者が、他人が撮影した動画を勝手に投稿することを禁じる部分で、TBSでは『投稿できる動画や写真は、投稿者自らが撮影したものに限ります』、日テレでは『投稿データは、投稿者本人が撮影・制作したものに限ります』としているのに対し、テレ朝は『投稿データの利用が第三者の権利を侵害したとして、テレビ朝日が損害を被った場合は、(投稿者が)これを賠償します』としている。スクープ映像の無償提供をお願いする立場なのに、なぜ“上から目線なのか”と」(同)

 こうした騒動の裏に垣間見えるのは、テレビ各局の報道番組が抱える苦境だ。ニュースの制作現場からは、こんな嘆きも聞こえる。

「今はTwitterやYouTubeに、テレビのニュースより刺激的で興味深い動画や写真がたくさん投稿されている。私たちがそれを番組で使いたい場合、直接コンタクトを取って交渉するしかない。それらの動画を直接テレビ局に送ってくれたら、どんなに素晴らしいかと……虫のいい話だとは分かっていますが」(制作会社関係者)

 一方のYouTubeは、動画の再生回数に応じて広告収益を投稿者に還元している。今回の炎上騒動は、そうしたテレビ局の苦境の表れだったのかもしれない。

日刊サイゾー

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