どぶろっく ヒット曲「もしかしてだけど」で“キングオブ営業芸人”にのし上がった3つの理由

日刊サイゾー / 2014年8月25日 11時0分

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 お笑い芸人の仕事場は大きく分けて3つある。テレビやラジオなどの「メディア」、ライブハウスや劇場、寄席などの「ライブ」、そして「営業」だ。一般的には、芸人はテレビに出るものだというイメージがあるが、テレビに出られる芸人はほんの一握り。多くの芸人にとって主戦場はあくまでもライブや営業であり、中でも収入源として重要度が高いのが「営業」だ。

 営業とは、イベント会場やショッピングモールなどで客寄せのために舞台に立って芸を披露する、というもの。たとえテレビにあまり出ていなくても、営業で日本中を回るだけで十分な収入を得ている芸人は大勢いる。営業で求められることはテレビとは違う。営業で稼いでいる芸人の実態は、世間にはあまり知られていない。

 そんな営業の世界で現在人気ナンバーワンとの呼び声が高いのが、「もしかしてだけど」でおなじみの歌ネタ芸人・どぶろっくだ。6月18日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で発表された「2013年芸人営業本数ランキング」でも、テツandトモ、ナイツといったライバルを抑えて1位をマーク。彼らこそが、営業の世界でトップをひた走る「キングオブ営業芸人」なのだ。

 歌手の世界では、営業で稼ぐための大前提として「ヒット曲を持っている」というのがある。誰もが知っているヒット曲があれば、それを楽しみにして人が集まってくれるからだ。芸人にとってのヒット曲とは、ギャグだったり、キャラだったり、ネタだったりする。ただ、どぶろっくの場合は、文字通り「もしかしてだけど」というヒット曲を持っている。この曲がヒットしたからこそ、彼らは営業の世界で引っ張りだこになった。

 「もしかしてだけど」が売れた理由は3つある。1つは、男性に支持されたということ。この曲では、主人公の男性がちょっとした女性の言動から勝手に妄想を膨らませて、自分に好意があるのではないかと深読みする。焼肉屋の会計でお釣りと一緒にガムを渡してきた店員には「サヨナラのキスを求めてるんじゃないの」と思い込む。勘違いだけで、すべてを自分に都合よく解釈してしまうのだ。さすがにここまでおめでたい男は、現実にはほとんどいないかもしれない。

 だが、実際のところ、大なり小なり勘違いしていなければ、男は一歩前に踏み出すことができない。いわば、この曲では、前向きに勘違いする勇気と、勘違いしてでも前に進むしかない悲哀という表裏一体の男の生き様が歌われているのだ。

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