「枠調整、過剰接待、持ち回り疑惑……」迷走する年末TBS『レコード大賞』の衰退ぶり

日刊サイゾー / 2014年10月5日 9時0分

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 今年で56回目を迎える音楽賞『日本レコード大賞』。その賞の中のひとつ、「日本作曲家協会奨励賞」に代わって「日本作曲家協会選奨」が、今回から新設されることがわかった。音楽業界が縮小傾向になって、はや15年。現場からは「かえって混乱する」という困惑の声が出ている。

 1959年に始まった由緒ある音楽賞である『レコ大』だが、近年はあまりいい話題で取り上げられることがない。

「2005年には平均視聴率が10.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)になるなど、大みそかのゴールデンタイムの番組としては、かなり厳しい結果となった。翌年からは、12月30日に放送日を変更して対応。それでも、ヒット曲が少ないせいか、話題になることはごくわずか。反対に、歌手の所属事務所などによる、投票権を持っている各メディアへの過剰な接待や、大賞を各事務所が持ち回りで受賞している疑惑が明るみになるなど、どちらからといえばマイナスな話題が多くなりました」(音楽関係者)

 音楽市場に目をやると、90年代には200万枚を超える作品も出るなど「音楽バブルが来たが、98年を境にどんどん縮小。レコード会社のスタッフも、業界に未来を感じない若手がどんどん辞めていく傾向は今も続いている」(大手レコード会社関係者)。

 そんな中、今回の賞新設は何が目的なのか?

「表向きには『魅力的な歌唱で対象年度を含めて活躍し大衆の支持を集めて存在感を高めている歌手、および次世代を担うことが期待される歌手など2人に贈る』と説明されていますが、結局は各事務所の枠の奪い合いを軽減するために“調整枠”として新設されたものです。大して売れてもいないのに、賞だけ獲れば『かえって歌手本人にマイナスになる……』という関係者もいるほど。それだけ、今の音楽業界は混迷しているということです」

 紅白同様、年末の風物詩が盛り上がることは、なかなか厳しいようだ。

日刊サイゾー

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