伝説の打ち切りマンガ『男坂』が30年ぶりに連載再開! 待ち受けるのは天上界か、それとも……

日刊サイゾー / 2014年11月7日 15時0分

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 こんにちは。じゃまおくんです。普段は「BLACK徒然草」(http://ablackleaf.com/)というブログで、世の中に埋もれる愛すべきマイナーマンガの紹介をしているんですが、このたび日刊サイゾーで連載を始めることになりました。

 今年、マンガ界に激震が走ったニュースといえば、なんといっても打ち切りマンガのレジェンド『男坂』の連載再開でしょう。マンガ界の先人たちは、こんな言葉を残しています。<『男坂』を読まずして、打ち切りマンガを語るなかれ>と。そもそも皆さんの人生で打ち切りマンガについて語らねばならないケースはほぼないと思うのですが、本コラムにおいては状況が違います。これから幾多のマイナーマンガや打ち切りマンガを紹介していくであろう、まさに登り始めたばかりのマンガ坂において、その原点ともいえる名作『男坂』を紹介しておかなければ、一歩たりとも先に進めないのであります。

 というわけで、1980年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)を愛読していた人たちなら知らない人はいないであろう伝説の作品『男坂』ですが、作者はかの『聖闘士星矢』を生んだ車田正美先生です。その車田先生が構想に10年以上かけ、「俺はこいつを描きたいために、漫画屋になったんだ!!」と言い切るほどの意気込みで開始した作品なのです。

 伝説となった有名な打ち切りシーンは、Google画像検索で『男坂』と検索すれば山ほど出てきます。それは「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな、このはてしなく遠い男坂をよ…」というセリフに、極太毛筆フォントで「未完」という文字をデデーンと残した壮絶なものでした。打ち切りのことを「未完」と言い換えるポジティブさが、当時としてはものすごく斬新だったのです。

 しかし、星の数ほどある打ち切りマンガの中で、なぜこの『男坂』だけがレジェンドなのでしょうか? もちろん、一朝一夕で打ち切りマンガのレジェンドになれるわけではありません。ちゃんとした理由があるのです。

 ストーリーは、九十九里の硬派な中学生、菊川仁義(13歳)がそのケンカの才能を生かして日本各地にいるケンカの強い硬派たちを一堂に結集させ、日本侵略を企む世界各国のマフィアたちと闘う、というものです。硬派というだけあって、作品中に出てくるセリフもとにかく男くさくて、熱い名ゼリフぞろいです。

「男が目指そうとする道は、しょせん坂道でしょう!」
「オレたちは命燃え尽きるその日までかたい契りをもった義兄弟だぜ!!」
「ケンカに負けるようなヤツに男はいねえ!!男はつねに戦士(ウォリアー)であるべきだからだ!!」
「何万べん語っても語り尽くせねえことが、拳一発で分かり合えることもあるんだ!」
「いざっていう時は命をかけても大事なものは守りぬく、闘いぬく! それが硬派だ!!」

などなど、中二病感あふれる熱いセリフの数々。中二病と硬派は、紙一重だったんですね。ちなみに、日本侵略を企む世界各国のマフィアのドンたちも、平均年齢13歳の中学生です。13歳にして数千、数万人の部下を引き連れてマフィアを組織しているのです。僕が13歳の頃なんか、まだチョロQとかで遊んでましたよ。どれだけスケールがデカイか分かりますでしょうか。

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