高倉健さん追悼テレビ番組に“ヤクザ映画”使える? 一方、DVD業界は「ビジネスチャンスに躍起」

日刊サイゾー / 2014年11月20日 9時0分

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 日本映画界の超大物俳優、高倉健さんが10日、悪性リンパ腫のため逝去したが、テレビ各局で懸念材料となっているのが、高倉さんの追悼特集だ。ある放送作家によると「追悼番組として過去の名作の放映をしたいと東映など権利者と交渉に入っていますが、代表作といえるヤクザ映画は、昨今の暴力団排除の風潮に鑑みて、ゴールデンタイムの放送などは控えたほうがいいという声がある」という。

 高倉さんの代表作である『網走番外地』『日本侠客伝』『昭和残侠伝』の各シリーズは、いずれも暴力団組員を主人公にした話で、近年はこうした任侠モノのテレビ放送が激減していた。高倉さん自身、昨年の文化勲章を受章した際「私みたいにヤクザ映画ばかり出ていた俳優がいただけるとは、夢にも思いませんでした」とコメントしたほどだ。

 高倉さんの訃報を伝えた番組では、過去の出演映画の映像の一部が使われたりもしたが、任侠モノではない作品が選ばれたり、任侠モノであっても過激なヤクザ色が感じられない場面が選ばれたりと、各局の配慮が感じられた。

 一方、映画ライターは「“テレビが放映しなければ、こっちが儲かる”と、DVDの発売メーカーや出版社が躍起になっている」と明かす。

「マイケル・ジャクソンが亡くなったとき、マイケルの使用映像について複雑な利権争いが背景にあったことから、往年の映像を求めて過去の映像ソフトがバカ売れしました。高倉健の出演作品を集めたDVDボックスが出せるのなら、ヒットは間違いない。聞いたところでは、健さんが生前に書いていたという日記の書籍化を求める動きや、インタビュー集の再録出版なども企画が持ち上がっていますね」(同)

 高倉さんの出演作品は200本以上。偉大な俳優の死を偲ぶどころか、ビジネスチャンスと捉える関係者が続出しているようだ。

 高倉さんのヤクザ映像を自主規制するテレビ局の動向について、実際に放送した場合に問題となるのかどうか、放送倫理上の問題に対応するBPOに聞いてみたところ「まだ放映されていない案件についてお答えできない」とのことだった。
(文=ハイセーヤスダ)

日刊サイゾー

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