故・高倉健さんが『レコ大』の特別栄誉賞受賞で「便乗商法だろ!」との声も

日刊サイゾー / 2014年11月23日 9時0分

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 日本を代表する映画スター・高倉健さんが亡くなり、日本中が悲しみに包まれている。テレビ各局では追悼番組の放送が決まり、また政府は国民栄誉賞を授与することを検討しているとも報じられ、その存在の大きさを示している。

 そんな中、日本作曲家協会が主催する『第56回輝く!日本レコード大賞』の各賞が19日に発表され、高倉さんに「特別栄誉賞」が贈呈されることが決まった。スポーツニッポン(11月20日)の報道によると、これは高倉さんのためだけに新設された賞で、同様のケースとしては1989年に、同年6月に亡くなった美空ひばりさんに贈られた「特別栄誉歌手賞」がある。事務局は授賞理由として「映画界での活躍はもちろん、映画の主題歌や挿入歌を歌ってきたことで、音楽界に多大な影響を与えた」と説明している。

 『レコ大』は近年、「権威が失われた」「存在意義がわからない」などと批判を浴びてきた。今回の件に対しても、ネット上では「便乗商法だろ!」「もうなんでもありだな」という冷ややかなコメントが多い。音楽業界関係者はこう話す。

「高倉さんは代表作の『網走番外地』の主題歌で200万枚のヒットを飛ばしたり、八代亜紀とのデュエット曲『挽歌』を発表したりと、確かに歌手という側面も持っている。しかし、リリースは96年の『旅人』が最後と時間がたっていますし、一般的に歌手という印象は薄い。渋い声と朴訥とした歌い方には味がありますが、あくまでも“俳優・高倉健”の仕事の一つとして受け止められてきたので、“音楽界に影響を与えた”と言えるかは疑問。歌手活動をリアルタイムで知らない若い世代から『さすがに無理がある』という反発が出るのも頷けます。『レコ大』としては、偉大な高倉さんに何か賞を……という純粋な気持ちもあったのでしょうが、視聴率アップのための話題作りにしか見えず、むしろ“健さんの死を利用している”とイメージダウンにつながったのでは」

 高倉さんは15年前に演歌をレコーディングし、自分が死んでから出すようにと音楽関係者に託しているという。タイトルは「対馬酒唄」で、歌詞はすべて九州弁でつづられているようだ。リリース日などは発表されていないが、高倉さんの遺志通り、お茶の間で楽しめる日はきっとくるはずだ。12月30日に『レコ大』が放送されるTBSで、これまでの楽曲とともに紹介される可能性もある。授賞については批判も多いが、とくに若い世代にとっては、歌手としての高倉さんを知る機会になったともいえるだろう。
(文=久保カズヨシ)

日刊サイゾー

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