セレッソ大阪、まさかのJ2降格! 今季だけで監督交代3回の異常事態は「明らかに経営側の判断ミス」

日刊サイゾー / 2014年12月2日 15時0分

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 平均年俸3,000万円と、Jリーグでも“金満クラブ”として知られるセレッソ大阪。今季はW杯南アフリカ大会MVP&得点王のフォルランを獲得し、優勝候補にも挙げられたが、そんなチームがJ2降格となり、驚きの声が上がっている。だが、その予兆は昨年のシーズンオフからあった。

 昨シーズン限りで退任したレヴィー・クルピ前監督は多くを語らなかったが、「明らかに経営側との軋轢があった」とサッカー関係者は話す。

「多くのメディアが、『クルピ監督がセレッソ大阪の若手育成に寄与している』と評価しました。監督自身もそういった評価を喜んでいましたが、セレッソ大阪側からすれば、選手を育て、スカウトしてきたのは自分たちだという自負がある。育成がうまくいったことで、両者に軋轢ができてしまったんです。ある意味では、鹿島アントラーズの創成期に、選手だったジーコが会見で『チームを強くしたのは俺だ』と言ってのけたために監督とモメたケースに似ています」(同)

 そのため、クルピ監督解任が大前提となり、チームづくりがしっかりとなされないまま、2014シーズンに突入してしまう。監督選考も、名波浩(現:ジュビロ磐田監督)と決裂し、結局、ランコ・ポポヴィッチ監督に監督の椅子を任せることに。ポポヴィッチ監督は「攻撃的サッカーを見せる」と鼻息を荒くし、ファンも期待したが、これも失敗だったと前出の関係者は指摘する。

「ポポヴィッチ監督は成績不振で6月に解任されましたが、実はそこまでひどい結果だったわけではないんです。ただビッグマウスで、負けても『美しいサッカーが……』など言い訳じみたことばかり言うため、ファンも疑心暗鬼になり、それが選手にも伝染してしまった。ポポヴィッチ監督は、FC東京の監督に就任した当初は素晴らしいサッカーを見せましたが、以降は手堅いサッカーばかり。そのポポヴィッチサッカーの特徴をしっかりと把握していれば、こんな事態にはならなかった」(前出関係者)

 その後、ドイツ人の若手監督であるペッツァイオリ氏を起用するが、大物助っ人フォルランをうまくコントロールできず。途中交代させられたフォルランが怒り狂う姿は、テレビにも映し出されてしまった。さらに、リーグ戦では1勝もできずにチームはガタガタに。結果、9月に今季2度目の監督交代という異常事態に陥った。その後、セレッソ大阪U-18を指揮していた大熊裕司監督に託すが、時すでに遅し。開幕前にクルピからポポヴィッチへとバトンが渡り、そこからペッツァイオリ、大熊と、実質3回も監督を替えていては、結果が出るはずもない。

 前出の関係者は「J2降格を防ぐためにバトンタッチする監督には、Jリーグクラブでの経験が必要。セレッソ大阪がクルピ監督でうまくいったことを考えれば、元鹿島のオズワルド・オリヴェイラ氏など、違う選択もあったと思います。明らかに経営側の判断ミスです」と辛らつだ。

 セレッソ大阪が1年でJ1に復帰するためには、まずは、経営側が説明責任を果たすべきであろう。
(文=TV Journal編集部)

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