「純度100%のバラエティ、いま日本に何本あります?」『オモクリ監督』がクリエイトするもの

日刊サイゾー / 2014年12月5日 15時0分

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「冒頭でこんなこと言うのもアレですけどね、短命ですよ」

 千原ジュニアは新番組の第1回目のオープニングで、そう宣言した。

 その番組とは、10月から日曜日夜9時枠でスタートした『オモクリ監督』(フジテレビ系)だ。もともとは、『OV監督』として深夜に放送されていたもので、千原ジュニア、劇団ひとり、バカリズムのレギュラー陣と、ゲスト数人が、「監督」として面白いVTR「オモブイ」をクリエイトするという番組だ。

 一口に「面白い」と言っても、笑えるものから泣けるもの、シュールなもの、ひたすらくだらないものまで多種多様。映像も、実写ドラマからアニメ、ドキュメンタリー、バラエティとさまざま。ゲスト監督にはロバート秋山、よゐこ濱口、シソンヌじろうら芸人はもちろん、脚本家の森ハヤシ、ミュージシャンの堂島孝平、俳優の坂上忍、コラムニストの犬山紙子など、ジャンルもバラバラ。

 昨今、番組制作コストに視聴率が見合わないからと、コント番組すらなかなか作られない中、「オモブイ」は1本が数分とはいえ、毎回5~6本の短編映画を作っているようなもの。ジュニアの言う通り、「短命」な予感はしてしまう。実際、深夜時代からレギュラー陣は、「予算を抑えよう」と口々にネタにしていたし、ゴールデン進出は驚きだった。

 昇格を機に、新しく盛り込まれたものがいくつかある。まずは司会。抜擢されたのは、バラエティ初レギュラーとなる女優の吉田羊。ここに「安定感」ではなく「新鮮さ」を選んだところに、この番組の挑戦的な志しが見て取れる。

 そして最大の強化策は、審査員長にビートたけしを起用したことだ。深夜の『OV監督』時代は、先鋭的なことをやりつつも、レギュラー陣3人の力の抜けたトークでほのぼのとした雰囲気が魅力のひとつだった。正直、たけしの加入で、そういった番組のカラーが一変してしまうのではないかという不安もあった。だが、それはまったくの取り越し苦労だった。たけしは基本的にVTRの良いところを褒め、それに加え、映画監督的視点、お笑い芸人的視点を併せ持った「俺ならこうする」という具体的で貴重なアドバイスを送るのだ。だから、嫌な緊張感はない。

 たとえば自動車教習所を舞台に、教官が教室に背中から入ってくる「オモブイ」に対し、「カメラワークから言えば、あれは女の子(生徒)の側から見て、教官が立つ画にしたかった。背中からだと、最初から教官が怪しくなってしまう」とか、学校を舞台にした「オモブイ」には、「頭のカット、先生のヨリの(画の)前に教室を映す時、もう先生の声が入っても良かったかな。そうすると、その分だけ時間は短縮できた」というように。

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