『笑っていいとも!』終了で迎えたテレビの大きな転換期 カギを握る「タレント」は?

日刊サイゾー / 2014年12月30日 13時0分

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 2014年のテレビを振り返ろうとするなら、フジテレビ『笑っていいとも!』の終了に触れないわけにはいかないだろう。日本に住むすべての人々にとって、そこにあることが当たり前の風景は、2014年3月をもって失われた。テレビ番組とは終わることを宿命付けられたものだと頭では理解していても、一つの時代の喪失を目の当たりにするというのはなかなかに寂しいものだ。しかしだからといって、もちろん「テレビ」そのものが終わってしまったわけではない。

 『笑っていいとも!』の最後のセレモニーは、絶対に共演はあり得ないとされていた芸人たちを一つのフレームに収めた。あって当たり前の風景が失われたのならば、あり得ない風景を見ることができるかもしれない。喪失とは、次の誕生への第一歩である。『笑っていいとも!』のセレモニーは最後を告げる葬式であり、同時に新たな時代の誕生を呼ぶ祝祭でもあったはずだ。テレビは新しくなる。新しくならなくてはいけない、そういう時期だ。そんな2014年。テレビで何が起こっていたのか、タレントという視点から振り返ってみたい。

<1>ベテラン勢が見せた「強さ」

 『笑っていいとも』が終了した今年、タモリは新番組『ヨルタモリ』(フジテレビ系)をスタートさせた。年齢も年齢であり、大人向けのトーク番組あたりに落ち着くのではという周囲の予想は、いい意味で完全に覆された。タイトルにあるように、まさしく「夜のタモリ」全開のエキセントリックに振り切れたアナーキーな番組。なんというか、ものが違う。第一線で活躍し続けたタレントの「強さ」を、あらためて認識させられたのだった。

 また今年は、TBS『水曜日のダウンタウン』が開始された記念すべき年でもある。演出の藤井健太郎氏は1980年生まれであり、いわばダウンタウン直撃世代といえるが、松本人志や浜田雅功に媚びることなく、変に恐れることなく、ただただまっすぐに面白いVTRをぶつけてくる。それを見て笑うダウンタウンの笑顔が、また愛おしい。それでいてこの番組は、小さく閉じることなく世間に向かっている。情報性がないと見てもらえないだとか、このタレントだと数字が取れないだとか、そんな下らない意見には耳を貸さず、自分たちが面白いと思うものは視聴者も面白いと思うはずだという信念。そして、その信念に見合った技術としつこさ。今のダウンタウンだからこそできる出演者とスタッフの化学反応が、この番組には確かにある。

日刊サイゾー

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