正月から北朝鮮人民を悩ませる、金正恩演説“丸暗記”の苦行 できないと反省会!?

日刊サイゾー / 2015年1月8日 15時0分

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 2012年に執権して以降、今年で3度目となる金正恩第1書記の肉声による「新年の辞」。父・金正日総書記が公開の場で演説を行わなかったため、2年前の「新年の辞」は祖父の金日成主席以来、実に19年ぶりのことだった。

 再開した当初、北朝鮮人民は好奇心と期待をもってそれを見守ったが、昨年からは「期待するほどではない」といった雰囲気が漂っており、それは今年も変わっていない。

 咸鏡北道の消息筋は1日、デイリーNKの電話取材に対し、「『新年の辞』を読む正恩の目つきと動作は、昨年よりも不自然だった。原稿を見ずに演説していると見せようとしたのだろうが、それがむしろ不自然で、不安な印象を与えた」話した。

「こちらの人間は皆、正恩が金日成の『新年の辞』を真似ているのを知っているので、昔の『新年の辞』と比べて評価している。金日成は洗練された自然な様子で演説していたが、正恩はまるで、討論の準備もせず演壇に立った学生を見るようだった。それに正恩の今年の『新年の辞』は昨年と同様、人民が期待する内容にまったく言及しなかった。単なる(今年の)党創建70周年の宣伝文みたいだった。人民は『新年の辞』を通してのみ、1年間の(体制の)事業方針を知ることができるのに、理解しにくい部分が多々あった」(同)

 内容より気になるのは、原稿の長さだ。というのも、人民は毎年、「新年の辞」の全文を丸暗記するよう体制から強要されるからだ。暗記したかどうかは党幹部などによってチェックされ、不十分と見なされると、「組織生活総和」と呼ばれる職場や学校、地域単位での「反省会」で批判の対象とされる。

 両江道の消息筋によれば「人民の多くは『新年の辞』を聞く際、その内容よりも長さを測ることに集中する。今年は原文が約9000字もあるとされており、長すぎて心配だ。テレビで25分以上もの演説を聞く間中、ずっと不安な気持ちだった。内容も不明瞭なため、余計大変そうだ」と、深いため息をついた。
(「デイリーNKジャパン」http://dailynk.jp>より)

日刊サイゾー

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