わざわざグループに招待して罵詈雑言を連投! 韓国“カカオいじめ”が深刻化

日刊サイゾー / 2015年7月19日 16時0分

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 近年、いわゆるサイバーブリング(ネットいじめ)が世界的に問題となっている。日本ではもうずいぶん前から問題となっているような気がするが、ここ数年は“LINEいじめ”で話題は持ち切り。学校や、父母会が中心となり、LINEいじめ防止の試みが広がっている。

 サムスンのお膝元で、国民のスマホ保有率が高い韓国では、LINEいじめならぬ“カカオいじめ”が社会問題となっている。韓国市場でメッセンジャーアプリシェアNo.1を誇るカカオトーク上で、いじめが深刻化しているのだそうだ。日本のLINEでは、無視やグループからの疎外が最終目的となる。一方、韓国のカカオいじめは、それだけにとどまらない。

 中でも最近、韓国メディアをにぎわしているのが、“カカオ監獄”という名のウェブ上のリンチだ。リアル世界で気に食わない相手を、わざわざグループトークに招待し、悪口をぶつけるという行為である。一見すると、被害者が退出してしまえば、そこまでだと思うかもしれない。ただ、仲の良い友達からリアル社会で嫌われてしまうのではないかという強迫観念から、被害者のほとんどが暴言を浴び続ける道を選択してしまうのだとか。

 確かに、LINEのグループトークに誘われると、大人でもなかなか退出のタイミングが難しい。彼らの悩みには共感できる部分がある。韓国には、韓国青少年相談福祉開発院という、ネット上におけるいじめ解決を目指す団体がある。同団体が発表したカカオ監獄の事例には、次のようなものがあった。

「中学1年生のA君は、ある日、先輩Bに『スマートフォンを貸してくれ』と言われて断った。その後、BとBの友人はA君をカカオトークのグループチャットへと招待すると、悪口を浴びせ続けた。招待された次の日にA君がスマートフォンをのぞくと、悪口は数百件以上に上っていた。A君は、着信の幻聴が聞こえるほどのストレスを受け続けた」
 
 韓国青少年政策研究院が4,000名の中高生を対象に調査をしたところ、全体の27.7%が「ネットいじめを受けたことがある」と答えたそうだ。上の事例は中学生のものだが、最近では、同いじめの手法が小学生にまで広がっているという。

 ちなみに、カカオ監獄のほかにも、“カカオ部屋爆破”なるいじめがあるそうだ。これは、グループトークで被害者が発言すると、一斉に退出することを指す。精神的ダメージは、かなり大きそうだ。

 これらの調査結果を受け、KBSのニュース番組は「これまでのいじめは学校内だけに限定されていたが、カカオいじめは24時間続く。身体的いじめよりも、ある意味、深刻な状況にある」と指摘している。日本で起きているLINEいじめと、韓国で起きているカカオいじめは、深刻な共通点があるようだ。
(取材・文=河鐘基)

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