“三角詐欺”に状態不良、モデルの偽装……韓国・中古車市場はロシアンルーレット!?

日刊サイゾー / 2015年10月14日 22時0分

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 韓国のプロサッカー選手が、とんでもない事件に巻き込まれた。巻き込まれたのはKリーグの仁川ユナイテッドでプレーする選手Aだ。

 仁川警察書によると、Aは中古車ディーラーのBから自動車販売詐欺で告訴された。Bによると、BはAが乗るレンジローバーを買い取るため、車両確認後に売買契約書を交わし、Aが指定したCの銀行口座に5,900万ウォン(590万円)を入金したが、Aはレンジローバーを引き渡そうとしないというのだ。

 だが、Aにも言い分があった。「入金が確認できたというCからの連絡を受けて車両の所有権移転手続きまでしたが、まだ自分の口座への入金が確認できない。お金をもらっていないから、引き渡さないだけ。ほかにも売り手がいたのに困っている。自分も被害者だ」とし、Bを同じく「自動車販売詐欺」の疑いで逆告訴した。

 共に互いを告訴する状況をおかしいと見た警察が調査を進めた結果、AとBの両方が最近、韓国ではやっている中古車販売の“三角詐欺”に遭っている可能性が高いという。

 というのも、Aは中古車販売サイトの個人売買コーナーに愛車を出品したところ、Cという人物から「6,500万ウォン(約650万円)で買いたい」という連絡があった。Cは「契約業務は知人のディーラーに任せてあるので、そのディーラーに会ってほしい」とし、AにBと会うよう仕向けたという。

 一方、中古車ディーラーBの店舗にもCから連絡があり「自分はプロサッカー選手Aの先輩だが、Aが車を売りたがっている。ただ、Aは有名人なのであまり公にできず、携帯番号を教えることができない。仁川の某ホテルで会おう」と誘った。その言葉通りに仁川のホテルに行ってみると、Aがレンジローバーを乗ってやってきた。Aも、Bがディーラーだったため、Cをすっかり信用。2人はその場で売買契約書を交わし、BはAが指定したCの口座に代金を振り込んだ。だが、その後、CからAに入金はなく、Cとも連絡が取れなくなった。つまり、AもBもCに騙されたわけだが、韓国では近年、この手の中古車売買詐欺が増えているという。

 警察によると、同じような手口の被害が今年だけでも10件近くあり、7月にはソウルの江南で3人が同様の手口を使った詐欺容疑で検挙され、9月には2人合わせて前科84犯の男たちが架空の中古車個人売買サイトを立ち上げ、3カ月で21名から大金を騙し取って逮捕されているのだ。

 ちなみに韓国では近年、中古車が急速に普及している。国土交通部が発表した昨年度の自動車所有権移転登録状況の統計資料によると、今年上半期の中古車登録件数は181万5076台と過去5年間で最も多い。韓国の経済紙記者によると、不況が続く余波により、高額の新車よりも中古車が好まれる傾向にあるという。インターネットでオークション形式の個人売買サイトも増えており、一説によると月平均で約30万台の中古車が売買取引されているわけだが、取引が増えたことで中古車販売の詐欺被害も増えている。韓国消費者院によると、同院に寄せられた中古車売買関連の被害件数は2013年度こそ348件だったが、2014年度は459件に増加している。また、詐欺被害情報共有サイトの統計によると、中古車詐欺被害登録件数は2012年704件、2013年834件、2014年は1061件とこの3年間で50.7%も増加していることが報告されているのだ。

 しかも、その被害形態も「状態不良」「事故情報の隠蔽」「走行距離の改ざん」とさまざまで、中には「様式・モデルの偽装」「浸水車両だったことを未告知」というものまであるという。

 そうした中で新たにインターネットを悪用した“三角詐欺”が横行している昨今、その被害件数はますます増えそうな気配。まさに韓国の中古車市場は、ロシアンルーレットのような危うさが漂うと言わざるを得ないだろう。

日刊サイゾー

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