「蒸発した妻の捜索資金のため……」3歳の実娘を38万円で売りに出した男を逮捕=中国

日刊サイゾー / 2015年10月14日 23時0分

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 人身売買が社会問題となっている中国で、実の父親に売りに出された女児が無事保護され、話題となっている。

 父親である男は雲南省出身で、広州へ出稼ぎに出て、定職に就かずフリーターとして生計を立てていた。その一方で、男は妻との間に4人も子どもをもうけており、逼迫する生活に耐えられなくなった妻はある日、子ども4人を残して蒸発した。

 そこで男は何を思ったのか、妻を探す資金を確保するため娘を売りに出すという暴挙に出たのだった。

 男はオンラインチャットで、4人の子どものうち、一番幼い3歳の女児の里親募集を行った。まもなく貴州省に住む、不妊症で悩む夫婦が書き込みを見つけた。今年1月、夫婦の元へ女児を連れて行った男は、夫婦から2万元(約38万円)を受け取り、娘を置いて広州へ戻った。

 しかし数カ月たち、女児がいないことに気づいた男の母親が問い詰めると、男は事実を告白。母親は男に、警察に自首して孫娘の捜索を頼むよう説得した。

 男の自首を受け、警察は複数の捜査員を動員。9月25日、女児を買った夫婦を割り出し、無事保護した。夫婦は女児を返すことをためらったが、警察にその犯罪性を指摘されると、最終的には同意した。

 この一件に関し、中国版Twitter「微博」には「貧しい家に連れ戻されて、女児は幸せなのか。父親は牢屋に入っているだけ。里親のところにいれば、少なくとも寒くてひもじい思いをすることはないだろうに」と、現実的な声が多く寄せられた。

 また「この男は、金は返したのか?」と、2万元の行方が報道されないことへの不信感をにじませる声や、「産めば産むほど貧しくなるのに、貧しくなればなるほど産む。これが中国の農民。子どもが多ければ繁栄すると思っている。しかも、男しか欲しがらない」と、農村部の習慣を問題視する書き込みもみられる。

 農村部や地方都市では、育てられない子どもを売りに出す親は後を絶たない。同30日には、5月に2人の子どもを8万8,000元(約170万円)で売ろうとして雲南省の夫婦が逮捕された事件の裁判が開廷したことも報道された。 

 また、今回の一件でもそうであったように、売ろうと思えばすぐに買い手がついて取引が成立してしまう社会にも驚かずにはいられない。

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