ミスターも“利用”され……巨人・高橋由伸新監督誕生で見えた長嶋家と読売の力関係

日刊サイゾー / 2015年10月26日 11時0分

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 巨人の高橋由伸選手が現役を引退し、新監督就任が決定した。

 現在、由伸は40歳。来季の現役続行に意欲を燃やし、周囲からも「まだやれる」という声が多い中、突然の監督オファーに身を引く決断をした。

 球界関係者は「フロントの本命は“ゴジラ”松井秀喜だったが、本人が乗り気でない上に、もともと松井は読売グループのことを快く思っていないフシがる。解説者の江川卓氏なども候補に挙がったが、こちらも読売との関係がギクシャクしている。そこで生え抜き、かつ話題性のある由伸に白羽の矢が立った」と舞台裏を明かす。

 実際、新監督誕生に向けた読売サイドの猛攻は、すさまじいものがあった。

「スポーツ紙には内々に情報を流し、一面報道させることで監督就任の機運を高めた。極めつきは“ミスター”こと長島茂雄氏の登場ですよ」とはスポーツ紙記者。

 由伸が球団と監督就任をめぐる話し合いをした際、久保博・巨人球団社長は長嶋茂雄終身名誉監督に電話で報告し、長嶋氏から「高橋君しかいない。自分は39歳で監督になったが、高橋由伸君は40歳。今のチームは若い監督が率いて、大きな切り替わりがいるだろう。私にできることがあれば、なんでもサポートします」というメッセージを受け取ったこと伝えた。

「ミスターにああ言われたら、由伸は断ることなどできませんよ」(同)

 この“戦法”には「外堀を埋めた」という批判も巻き起こったが、何よりショックなのは、ミスターも読売上層部に“お願い”されては断れないという事実だ。前出球界関係者明かす。

「息子の一茂氏との不仲が報じられた時、フロントはミスターの名誉が傷付かないよう厳しい情報統制を敷いた。一部週刊誌に一茂氏とミスターの“雪解けツーショット”を撮らせるなど、火消しにも奔走した。そうした恩義もあり、ミスターも読売の要請には従うしかない。ひと昔のミスターなら『まだ由伸は現役でイケる!』と、異論を唱えてもおかしくはなかったのだが……」

 ライバルの阪神タイガースが粘り強く交渉を重ね、三顧の礼で金本知憲新監督を迎えたのとは対照的に、由伸新監督はいわゆるトップダウン方式。この辺りの“熱”が、来季にどう影響するか見ものだ。

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