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売れ残った餡は翌年に再利用……中秋節の風物詩と化した中国「闇月餅工場」が今年も平常運転

日刊サイゾー / 2016年9月15日 19時0分

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9月15日に中秋節を迎えた中国で、「月餅」をめぐって、またしても事件が起こった。ご存じの通り、中国では中秋節に月餅を食べて過ごすことが伝統的な習わしだが、広東省にある月餅生産工場で、腐った月餅を再加工・出荷していたとして関係者3人が逮捕される事件が発生した。

香港メディア「東網専訊」(9月10日付)などによると、東莞市内にある月餅の生産工場で、賞味期限が切れて変質した月餅を出荷していたとして、警察が家宅捜索を行ったところ、とんでもない光景が広がっていたという。

 工場内にはハエが大量に発生し、月餅の材料などが直接地面に置かれ、悪臭を放っていた。警察によると、この工場では消費期限が10カ月以上経過した月餅を再加工し、出荷するといった手口で市場に流していたという。材料として利用されていた消費期限切れの月餅には、うじ虫が大量に湧いていた。

今回の闇月餅工場に関して、中国版Twitter「微博」では、多くのネットユーザーからコメントが寄せられている。

「捕まった業者の口に、この腐った月餅を詰め込んで殺してやりたい」
「どうせ罰金を払って、すぐ釈放されるんだろ? 中国は薬物には厳しいが、食品の不正には甘いからね」
「人民の生命を脅かしたんだから、国家反逆罪だろ? 食品テロだ!」

 中国の社会問題に詳しい香港在住のフリーライターは、次のように話す。

「この季節、中国全土では、お歳暮やお中元のような感覚で、取引先やお世話になった個人・家族に月餅を贈るので、消費量も膨大です。中国ベーカリー製菓業協会によれば、中秋節の月餅市場規模は約350億元(約5,400億円)規模になるといいます。ビジネスのパイが大きくなれば、もちろん今回のような悪徳業者も出現する。毎年、月餅をめぐる食品偽装事件が発生しており、売れ残りの月餅の餡を翌年に再利用するという例は枚挙にいとまがない。月餅による食中毒事件などが多発している影響で、今年からヨーロッパやロシア、アメリカなど世界34カ国で中国製月餅の持ち込みが禁止となりました。日本政府も月餅の持ち込みに関して、5Kgを超える場合は検疫検査を受けるよう指導をしていますが、他国のように、持ち込み禁止にすべきでしょう」

 今月、中国国家食品薬品監督管理局が市場に出回る月餅379種類を抜き打ち調査したところ、10種類の月餅で、雑菌の数が基準値を超えたとして不合格となったことを発表した。こんなニュースばかり見ていると、名月もしぼんで見えてしまうというもの!?
(文=青山大樹)

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