中学生に“往復ビンタ”の日野皓正に、ジャズ界から擁護論「損得勘定よりも教育への意義を強く感じていた」

日刊サイゾー / 2017年9月7日 11時0分

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 ジャズトランペット奏者の日野皓正が、公募した中学生たちとバンドを組んで4カ月間の練習をしてコンサートを開くという人気イベント「Jazz for Kids」で、本番中にドラマーの生徒に手を上げて叱ったことが大きな議論を巻き起こしている。

 これにより、恒例化していたイベントの今後の開催がなくなる可能性が出てきており、関係者を悲しませている。

「手を上げたのはやりすぎでも、この企画は日野さんの熱血指導があってのもので、それも含めて好評だったんです。何カ月も一緒にやってきた間柄だから、指導者が生徒を叱り飛ばすこともできたんですよ。それなのに、暴力的な面だけがクローズアップされてイベントがなくなってしまうなら、本当に悲しい」(同)

 このイベントは今年で13年目だったが、公開された映像によると、コンサート中、ドラマーの生徒が流れを無視して長々と叩き続けていたところ、日野が彼のスティックを取り上げたが、生徒がそのまま手で叩き続け、日野は生徒の髪をつかみ、説教をしていた様子だった。さらに生徒が言うことを聞かなかったからか、日野がビンタ。世界的ジャズミュージシャンによる少年への体罰は、それだけを見ると確かにショッキングで、週刊誌などによって大きなニュースとなった。

 テレビの情報番組では、多くのコメンテーターが「体罰はやりすぎだ」との論調で日野をバッシング。そんな中、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、俳優の梅沢富美男が「(生徒は)ナメてますよ。人前で日野さんが叩くなんておかしい。よっぽどだと思う」とし、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)でも、橋本大二郎が高知県知事時代の成人式でヤジを飛ばす若者たちに「うるさい黙れ! 出て行け!」と怒鳴った経験を話し「日野さんも、そういうお気持ちだったんじゃないか」と理解を示したが、当事者よりもメディアのヒステリックな取り上げ方に、当の生徒がインタビューに応じるまでに至った。

 そこでは彼の父親ともども、生徒に非があるとして、日野の行為に抗議は一切なし。ネット上でも、師弟関係による叱責なら、おかしくはないという意見も多かった。ただ、イベントは東京都世田谷区教育委員会主催の体験学習とあって、体罰を容認することはできず、区議からもイベントの中止を求める意見が出た。

 ジャズミュージシャンのケニー山崎氏によると「これで中止になっちゃうなら、日本の音楽なんて育たない」という。

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