監視カメラ業者が盗撮→ネット公開!? 中国“総監視社会”でラブホ動画が超大量流出!
日刊サイゾー / 2017年12月26日 21時0分

政権を脅かしかねない民主化運動やテロ活動を恐れる中国共産党は、、不穏な動きを事前に察知しようと、監視網を張り巡らせている。街なかはもちろん、商業施設からオフィス、ホテルに至るまで、ありとあらゆる所で監視カメラが目を光らせている。
しかしそんな監視社会のとんだ副作用が、あらわとなった。中国誌「IT時代」(12月15日付)などによると、監視カメラで撮影された映像がライブ配信サイト「水滴直播」を通じて簡単に見られることが問題になっているという。
実際の映像を見ると、「360撮像機」という字幕が入っているが、これはセキュリティソフトウェア大手「奇虎360」が開発したカメラのことである。さらに同サイトは、奇虎360が運営しているサイトだ。つまり、同社は自社製監視カメラで撮影された映像をプロモーションとしてネットで公開しているのだ。
そんな中、一人の女性が12日、同社の周鴻禕会長宛に「私たちのことをもう見つめ続けないでください」と題した文章を発表。食事している時などの様子を知らぬ間にインターネット上に公開されることに抗議したことで、注目されることになったのだった。
360カメラによる映像の公開は、水滴直播にとどまらない。ラブホテルでの盗撮動画が投稿されているアダルトサイトでは、カメラメーカーの字幕が付いている動画の8〜9割が360撮像機だったという。カメラは天井や部屋の隅に気づかれないように設置されているようで、カップルたちは、盗撮されているとも知らずにプレイに夢中になっていた。
騒動を受け奇虎360は、映像を公開するかどうかはあくまでもカメラを購入した店舗次第だと釈明しているが、セキュリティ対策を本業としている企業が盗撮に加担していることは由々しき問題である。ネットでは「気色悪い」「お前らに他人のプライバシーを売る権利はない!」などの厳しいコメントが殺到。批判は収まりそうもない。
当局も事態を問題視し、中国共産党上海市委員会機関紙「解放日報」(12月19日付)は、個人情報の保護を怠ったネット運営者は行政処罰されると、水滴直播を断罪している。現在、サイトは公開を中断しているが、監視カメラの数が減ったわけではない。中国を訪れる際には、「壁に耳あり障子に目あり」を肝に銘じるべきだ。
(文=中山介石)
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