北朝鮮では“もぐもぐタイム”にイチゴを食べられない!? 悲しい「代用品」とは……

日刊サイゾー / 2018年3月16日 18時0分

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 平昌冬季五輪の女子カーリング日本代表「LS北見」の選手らが“もぐもぐタイム”に食べていた韓国産のイチゴが、日本の品種をパクって生産されたものだという疑惑が浮上し問題になる中、北朝鮮でも、金正恩党委員長のもぐもぐタイムに、イチゴが供されているのが確認された。だが、北ではイチゴが人民に行き渡らず、イチゴ牛乳で我慢するという悲しい実態も最近になって明るみになっている。

 正恩氏の食卓にイチゴが並んだのは、3月5日。訪朝した韓国・文在寅大統領の特使団一行をもてなす夕食会で、特産の養殖チョウザメ料理の上にイチゴが盛られていた。夕食会には、正恩氏のほか妹の与正氏と李雪主夫人も同席しており、ロイヤルファミリーの女子たちがイチゴ好きなのかもしれないと思わせるシーンとなった。

 毎年、北朝鮮を訪れるという在日朝鮮人は「イチゴなんて食べたこともないし、売っているのも見たことがない」と語る。

 北朝鮮の報道でもイチゴを取り上げた記事は少ない。近年、朝鮮中央通信で確認できたのは2011年6月、金日成総合大学と平壌農業大学の研究者らが「収穫量の高い新品種のイチゴを育成した」というもので、報道は糖度11.01度、1粒あたり23グラムと紹介している。日本でいえば「紅ほっぺ」や「あまおう」の糖度に近く、報道が事実であれば、高品質な親苗があることになる。

 ただ、気温の低い北朝鮮ではイチゴの栽培はハウスが必要になるが、燃料不足でボイラーを回してまで贅沢品を栽培する余裕はなく、ロイヤルファミリー用に小規模なハウス栽培があるか、大半は輸入に頼っている可能性が高い。

 一方、「イチゴを食べてみてぇ」という願望が人民の中にあるのは事実だ。そこでイチゴ香料を使った乳飲料が登場し、人民の間で人気を博しているようだ。

 今年1月、日本海沿岸には、北朝鮮東海岸の住民が捨てた「カルシウム牛乳」が漂流してきた。パッケージにはデカいイチゴが2つ。「キョンサン輸出品加工所」という謎のメーカーが製造した500ミリリットルのカルシウム牛乳は粉ミルクとカルシウム粉、イチゴ香料を配合したとラベルに記載がある。

 食べることのできないイチゴへの渇望とカルシウム不足のチャージ……。二兎を追うためにイチゴ牛乳を飲む……。どうやら人民生活は相当苦しそうだ。
(文=金正太郎)

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