ジャニーズ子会社社長、首吊り自殺の衝撃……アートバンク・伊坪寛氏、会社とファンの板挟みか

日刊サイゾー / 2018年3月17日 8時0分

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 ジャニーズ事務所のネット事業などを手掛ける子会社の代表、伊坪寛氏が3月5日、東京・渋谷区にある会社のビル内で首吊り自殺をしたと「週刊文春」(文藝春秋)が伝えている。

 机の上には退職届と家族や会社に宛てた遺書があったというが、一説にはその内容に「仕事に疲れました」「逃げるにはこれしかなかった」というものがあったといわれ、業界関係者の間では「会社とファンの間で板挟みになっていたのでは?」という臆測が生まれている。

「アートバンクは、ファンの間でもよく知られた関連会社ですからね。ネット上でジャニーズタレントの肖像権や著作権に違反したものには削除申請などを行っていたので、例えば盗撮したコンサートの動画などをアップすると即、アートバンクから警告があるんです。5~6年前だと、削除された側が『法的には違反に該当しないのではないか』と反論するケースもあって、ニコニコ動画あたりの投稿動画がよく論争になっていたものです。最近だとタレントの写真を掲載していたファンブログなどに続々と削除申請をし、応援サイトを運営してきた人が『アートバンクふざけるな』と敵意をむき出しにしたこともあったので、もし社長が逆恨みによる嫌がらせなどをされていれば、心労になったかもしれない」(業界関係者)

 ジャニーズ事務所は、もともとネット事業には消極的だったが、SMAP独立騒動あたりから急速にネット事業を強化し、監視を強めていたため、一部ファンからは被害感情も芽生えていた。ただ、都内のある弁護士は「ネットの利便性は、権利保護の観点を持たないと、健全に成立しない」と監視強化に賛成している。

「許諾なくタレントの画像を使うと肖像権侵害に該当しますが、ネット上では画像や動画の複製や投稿が簡単なので、放置すればタレントの写真を使ったグッズなどの販売利益が損なわれる可能性が出てきます」(同)

 一方、ジャニーズタレントが小さく一部に掲載されているだけの写真にまでクレームがついた例もあることから「どこまでがいいのか悪いのか、線引きをハッキリさせた方がいいでしょう」(同)とも話す。

 ファンサイトを2006年から運営していた自営業の女性Tさんは、3年ほど前にアートバンクから違法性を指摘され、ブログ運営会社を通じて、過去10年分の記事にあった掲載画像の削除を求められたという。

 その際、同社に電話で長々と反論したというが、彼女が掲載していた画像のほとんどはネット上で見つけて複製したものだった。画像を削除して以降、アクセス数は激減、それまでアフィリエイトによる広告収入は平均して月5万円ほどあったところ、画像削除以降は1万円以下に減り、最近は更新も放置気味になっている。

「でも、利益はすべてタレントの追っかけに使っていたから、ジャニーズにも貢献していたし、ファンの盛り上がりにも役立っていた」というTさんの言い分は身勝手だが、「アートバンクにいくら言ってもわかってもらえなかったので、最後はイライラして電話をガチャ切りした」という。もしこうした声を他にも受けていたら、アートバンク側も対応に追われていたことだろう。

 伊坪氏がなぜ自殺したのかは部外者にはわからない。ただ、ジャニーズ事務所に対して厳しい目を向ける一部の者からは「ブラック企業だからでは?」と勝手な臆測も飛び、なおファンを混乱させているようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

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