批判殺到のNACK5だけじゃない! プロ野球ナイター中継“ひっ迫”の現状

日刊サイゾー / 2018年5月1日 18時0分

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 関東のFM局、NACK5が日曜日に放送している西武ライオンズ戦の中継が「邪道だ!」とネット上で物議を醸している。中継中に大喜利を行ったことなどがその理由だが、現場を知る関係者は「今は、なりふり構っていられない」と、その表情は険しい。

 今回、思い切った中継にしたのは「元来、プロ野球中継はAMラジオ局の独壇場。NACK5はそれを補完する形でスタートしたが、近年はDAZNなどのネット中継も充実。存在意義が問われている状況が続いている。まあ、思い切った策をとったなとは思う一方で、野球中継を知らない人が上に立っていることが露呈してしまったなという印象」と在京民放ラジオ局のスタッフは明かす。

 だからといって、他局にも余裕はまったくない。今年からTBSラジオがナイター中継から撤退。それに伴い、同局の中継をネットしていた地方ラジオ局の中でも、火曜日のナイター中継を取りやめる事態が続出している。

「最大の理由はスポンサーがつかないことです。今後、この流れはさらに加速する」(同スタッフ)とみている。

 プロ野球球団の本拠地がある中核都市でのラジオ中継にも変化が見られ「文化放送は今年からビジター中継の自社制作を取りやめた。今は苦肉の策として素人同然の女性リポーターを現地に送り込み、なんとか体裁を保っている状況。また、別の放送局では現地にリポーターすら行かせなくなった。いずれにしても、予算不足が原因です」(同)と話す。

 放送権を売る球団にとっては死活問題にもなりかねないが「大幅な値引きをすると、今後の価格交渉にも影響でるので、すぐに値引きはできない。そもそも、ラジオメディア自体の媒体力が落ちており、一方で動画投稿サイトなどを活用して球団自ら情報を発信できる時代になった」(某球団関係者)と、厳しい経営環境が続いている。

 今後は「さらにナイター中継を取りやめる放送局も出てくる。危ないのは、1社スポンサーや球団関係の企業ばかりがスポンサーに名を連ねている放送局の野球中継」と指摘する声もある。

 ラジオ局を取り巻く環境は大きな節目を迎えている。

 

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