偶然から始まった世界の同人誌即売会で本を売る日々……旅するマンガ家・魔公子の語る旅と人生

日刊サイゾー / 2018年8月9日 22時30分

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 限られた人生の時間を旅の中で過ごす。それは、いつの時代であっても多くの人の憧れ。でも、それを実践できる人は幸せだ。

 たいていの人は、躊躇する。

 仕事をどうする、家をどうする。さまざまなしがらみや不安が、旅の空を遠ざける。でも、ひとたび旅立つことができれば、心配なんてひとつもなくなる。

 そんな旅に生きる暮らしをしている人に出会った。

 その人の職業は、マンガ家だ。

 魔公子さん。商業誌でも、いくつもの作品を描いているが、今は主に同人誌で活動している。最近は『艦隊これくしょん-艦これ-』が大好きで、ゲームをプレイしながら、机に向かって原稿を描いている。

 でも、それは毎日ではない。一般的にマンガ家といえば、毎日家に籠もって机に向かい、原稿を描くのが主なスケジュール。それが、一般的なイメージ。でも、魔公子さんは違う。

 日々の活動や、自作の宣伝に使っているTwitterを覗くと、一目瞭然。いつもどこかを旅している。それも、国内ばかりか国外まで。

 例えば、今年のゴールデンウィークは、こんな感じだ。

 4月30日。東京で開催された同人に即売会「Comic1」に参加した翌日は、飛行機で北海道へ。レンタカーで少し旅行を楽しんだ後、5月3日に札幌で開かれた「絶対海域札幌」に参加。閉会後、小樽からフェリーに乗って新潟に移動し、翌日の「新潟合同祭」へ。また、少し旅を楽しみながら、自宅へ帰還。

 ゴールデンウィーク後は、しばらく家で原稿を描いた後、5月19日からは上海へ。帰ってきたかと思えば、今度は台湾の高雄へ飛んで「砲雷撃戦よーい in 台湾高雄」。6月3日は、東京ビッグサイトで「軍令部酒保軍令第6号」に参加。6月16日には、スペインはマドリードで開催される「Madrid Otaku 2017」。そして、7月2日からは、フランスはパリの「ジャパンエキスポ」へ。

 国内から、アジアどころかヨーロッパへと、頒布する同人誌を携えての旅路は、休むことを知らない。時々、地方で開催される同人誌即売会などに観光がてら参加する同人サークルはある。台湾でも日本から参加するサークルは、ずいぶんと多い。

 でも、ここまで取り憑かれたように旅するマンガ家は、ほかにない。

 魔公子さんが旅するマンガ家になったのは、ちょっとした偶然からだ。同人誌を始めた90年代。年に数回は、地方の即売会に参加することはあった。その頃は、だいたいが大阪。その後、車を購入してからは、少し参加する範囲が広がったけれども、それでも西は大阪、東は仙台までだった。

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