『PON!』打ち切りで路頭に迷う芸能人……責任を取らない日テレ上層部の“悪しき体質”

日刊サイゾー / 2018年8月20日 8時0分

写真

 8年半続いた月曜~木曜午前の情報バラエティ帯番組『PON!』(日本テレビ系)が、9月いっぱいで打ち切りになる。視聴率2%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と聞けば、打ち切られて当然だと思うが、納得いかないのはタレントのレギュラー陣だろう。後番組を担当する局アナの青木源太アナ以外、全員リストラ通告を受けているために、10月以降はお先真っ暗だからだ。

 同番組は2010年3月にスタートしたが、前身の『ラジかる!!』『おもいッきりDON!』のMCが中山秀征だったことから、『PON!』には中山と同じ事務所の“ナベプロ枠”でビビる大木が月、火、木曜のMCに起用された。水、木曜担当のMCのますだおかだの岡田圭右も『ラジかる!!』からのスライド起用だったために、岡田が所属する松竹芸能の後輩芸人のバーター出演が多かった。テレビ局と大手芸能プロの力学による安易なキャスティングの結果、視聴率はその時間帯の『ひるおび!』(TBS系)、『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)、『ノンストップ!』(フジテレビ系)に次いで“万年4位”。1本あたりの制作費が1,000万円を超えていたといい、約8年間で5億円の赤字を出した。

 このままだと、視聴率3冠王の座が危うくなってきた日テレの足を引っ張るのではと危機感を持った上層部は、打ち切りを決断。後番組のプロデューサーは、情報番組で北朝鮮ばかりを中心に取材を続けてきた軍事オタクと言われている人物だけに、テレビ界と芸能プロの力学は通用しない。後番組は局アナの青木以外は容赦なく、リストラされることになった。

 ビビるは『PON!』がなくなると、レギュラーの出演番組は3本、岡田は2本になる。新たなレギュラーも決まっていないことから、2人の年収は大幅ダウンが予想される。それでも、レギュラーがある2人はまだいい。火曜レギュラーの辺見えみりは、唯一のレギュラー番組を失う。ほかにも、NEWSの増田貴久、ザ・たっち、銀シャリ、ロッチ、ANZEN漫才のあらぽん、永野、小嶋陽菜、木下優樹菜らが貴重な情報発信の場を失うこととなる。彼らは、改めてテレビ界、いや、視聴率3冠王を死守しようとする日テレの非情さを痛感していることだろう。

 それにしても、低視聴率の責任をタレントだけに押し付けてリストラし、制作した局の上層部が責任を取らない日テレの悪しき体質には納得がいかない。

(文=本多圭)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング